神怪小説

東遊記翻訳まとめ

よく知られている「西遊記」のほかに、「東遊記」「南遊記」「北遊記」というのもあって、まとめて「四遊記」と呼ばれることもあります。

 今回は、そのうちの「東遊記」の日本語翻訳出版された本についてです。

「東遊記」は、中国の明代の作品で、作者は呉元泰。編集者でもあり、版元・出版者でもあった余象斗が、「西遊記」が売れたからと、別の作品であった、「東遊記」「南遊記」「北遊記」と一緒にまとめて「四遊記」

もっとみる

絵解き東遊記Kindle版のお知らせ

noteで連載した「絵解き東遊記」ですが、このたび、Kindle版にまとめました。

 画像を高解像度にし、描写を追加するなどしてあります。

 2019年7月5日発売。 Amazon でチェック! https://amzn.to/2KPtz78

 白牡丹部分などの関係でアダルト扱いになりますのでご注意ください。よろしくお願い致します。

絵解き東遊記(9)

■絵解き東遊記 その22 八仙、天軍と戦う

 玉帝は、趙元帥に八仙討伐を命じる。
 龍華会で宴会をしていた八仙のところに天兵を率いた趙元帥が到着し、大乱戦となる。
 趙元帥との戦いの最中、鐘離権が乗っていた馬が倒れて鐘離権が落馬、これにとどめを刺そうとした趙元帥は、鐘離権を救いに来た李鉄拐の一撃を受けて武器を取り落とし、天兵は逃げ帰る。

■絵解き東遊記 その23 孫悟空の参戦

 明日には再び

もっとみる

絵解き東遊記(8)

■絵解き東遊記 その20 八仙、東海を渡る

 海辺に着くと、呂洞賓が、せっかくだから雲に乗って行くのではなく、各々の神通力を使って海を渡ろうと言いだし、みなも賛成する。
 李鉄拐は鉄の杖を水に投げて、その上に飛び乗る。鐘離権は払子、張果老は紙のロバ、呂洞賓は瓢箪、韓湘子は花かご、何仙姑は竹ざる、曹国舅は犀帯(サイの角の飾りのある革帯)、藍采和は玉板。

 藍采和が玉板の上に立って海を渡っていると

もっとみる

絵解き東遊記(7)

■絵解き東遊記 その17 天門陣と楊家将

 九龍谷の陣を視察した宋軍は、見たことのない陣立てに驚き、楊六郎を呼び出す。
 楊家の将軍は、楊家将として知られている。父の楊業はすでに亡くなっているが、妻の令婆、息子の六郎らが、宋のために尽力していた。
 呼び出されたものの、楊六郎にも、さらには楊令婆にも、陣の秘密がわからない。困っていると、六郎の息子で、十四歳の楊宗保が、この陣を知っていると言い出す

もっとみる

絵解き東遊記(6)

■絵解き東遊記 その14 韓湘子と韓愈

 韓湘子は、字を清夫といい、唐の韓文公(韓愈)の甥である。生まれつき気ままで、華やかなことを嫌い、淡泊で物静かだった。美女にも美酒佳肴にも溺れず修煉にはげんだ。
 韓文公は、つねづね、韓湘子に勉学に励むように言っていたが、韓湘子は違う勉強がしたいと言って家を出て、師匠を求め、純陽(呂洞賓)、雲房(鐘離権)と出会って、道を伝えられた。
 後、仙桃が紅く実って

もっとみる

絵解き東遊記(5)

■絵解き東遊記 その12 呂洞賓と雲房先生

 洞賓は、姓を呂、名を厳、純陽子と号した。東華真君の生まれ変わりである。東華真君が鐘離権を仙人にしたときに、うっかり、「仙人になれたら弟子になってやる」と言ったために、世に降って鐘離権を師としなければならなくなった。
 一説には、華陽真人の生まれ変わりなので、頭に華陽巾をつけるのを好むのだとも言う。
 呂洞賓は唐の蒲州永楽県の人で、祖父の渭は礼部侍郎、

もっとみる

絵解き東遊記(4)

■絵解き東遊記 その7 鍾離権、道を志す

 さて、鍾離権はもともと上界の仙人が罰として下界に下ったもので、そろそろ再び上界に戻るころであった。
 空を飛んで通りかかった李鉄拐は、このまま吐蕃軍に大勝利したら、鍾離権は爵位を得て富貴に溺れ、仙界に戻れなくなってしまうだろうと考えた。
 そこで、李鉄拐は老人の姿になり、吐蕃軍を訪れた。
 粘不聿は敗残し、八、九割もの兵を失っていた。李鉄拐は、今夜、漢

もっとみる

絵解き東遊記(3)

■絵解き東遊記 その5 李鉄拐と費長房

 青牛を放した罪で下界に下った李鉄拐は、老人の姿になり、名を隠し、背にひとつの瓢箪を背負って、汝南市で薬を施していた。薬を飲んだ病人で効果がなかった者はない。
 李鉄拐は店の前に壺をひとつ置いて、店じまいすると、その壺の中に跳び入るのだが、市井の人はだれもそれを見ることがなかった。

 かつて市の下役人であった費長房が、これを見つけて酒と肉を捧げて拝礼する

もっとみる

絵解き東遊記(2)

■絵解き東遊記 その3 青牛、大暴れ

 仙人となった鉄拐を、老君は宴を開いて歓迎する。
 ある日、老君が出かけている時に、鉄拐は仙童たちと戯れて、老君の青牛に乗って遊ぼうということになる。ところが、鉄拐が綱を解いて青牛にまたがろうとすると、鉄拐の容貌に驚いて、青牛が逃げ出し、天空の彼方に行ってしまう。
 あわてて追いかけたが、行方がわからない。

 そこへ老君が帰り、騒いでいる訳を尋ねた。
 話

もっとみる