忍び寄る不安、そして決意: Day 30

このお話は、「ある日夫婦が逆転したら」というマガジンのvol.3です。

前のお話はこちらのマガジンからどうぞ↓↓↓

朝起きると、朝ごはんのにおいがただよってくる幸せ。

支度は自分のものだけをすればよくて、

宅急便の再配達指定も

学校や保育園の提出物も

呼び出しも、みんなやってくれる人がいるなんて、人生で初めてかもしれません。

今までは、一人で朝の支度も夜のお世話もみんなやっていて、

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やる気が出ます〜
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夫婦・逆転生活はじまる。

このお話は、「ある日夫婦が逆転したら」というマガジンのvol.2です。

前のお話はこちらのマガジンからどうぞ↓↓↓

有休消化に入ると、しばらくの間、夫はぼんやり過ごしていました。

そこそこ評価をされていたはずなのに、自分の社会人人生を否定されるような出来事があってショックなんだろうと思って、出来るだけそのままに、普通にしていました。

ただ、私も余裕のないときはあるもので、

 「会社と戦わ

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わーい(^^)/
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夫婦が逆転した日: Day 0

「今日は会食があるから遅くなる」と言って出かけた夫から連絡が入った。

「中止になったから、子どもたちのお迎えに行ってくるね」と。

折しもその日は夫婦の記念日。

会食があると聞いたときは「夫婦も10年経つと予定が入るのね・・・」とぼんやり思ってました。

なので、帰宅の連絡を受けて、ちょっと舞い上がってた。

なんだかんだ言っても、何年経っても、一緒に過ごせるのはやっぱりいいよね。

記念日に

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ありがとう
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ワン・シガレット・キル【短編小説】

「医者はね、必ず【俺が人を殺した】と思う瞬間が何度も何度もあるんだよ」
 N先生は、そう言って顎を撫で、窓の外を見つめた。その横顔は、静かで、苦しそうだった。
「もう少し何か方法があったんじゃないか、どうして助けられなかったんだ、そう何度も思うんだよ」
「だから先生は、研究の道を志したんですか」
「それもある」
 先生は、頷く。
「そうは言っても、当直のバイトはするからね。今でも変わらず同じ壁にぶ

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