畑中正人

作曲家・サウンドデザイナーです。北海道の宗谷地方にある浜頓別町の出身です。札幌、ハンブ…

畑中正人

作曲家・サウンドデザイナーです。北海道の宗谷地方にある浜頓別町の出身です。札幌、ハンブルク、東京、山梨と渡り歩き今は札幌に居ます。カメラも好きです。SONY α7IV、α7SIII、リコーGRⅢを使っています。 http://www.hatanakamasato.net/

最近の記事

Pro Toolsで言うところのオリジナルタイムスタンプはNuendo(Cubase)にもあります。

Pro Toolsを使っていて便利だなと思う機能の一つはいわゆる「SPOT」機能。個人的にどう使っているかをものすごくざっくり説明すると、クリップのタイムコード(または小節 | 拍)位置を記録しておいて、必要な場合には元の位置にさっと戻す時にとても重宝しています。 個人的には普段の音楽作りではあまり使うことのない機能ですが、特に映像に音を付ける場合に映像の内容変更などで音楽や効果音のイン点が変更されることが多々あるのですが、それと同時に「やっぱり元の位置に戻してほしい」とい

    • 映画音楽をつくりました。

      横浜F・マリノスのクラブ創設30周年に密着した映画「Beyond Together」の音楽を担当させて頂きました。監督は牧有太さんです。2023年3月17日から劇場公開が始まります。 上映館は横浜ブルク13、T・ジョイ横浜、TOHOシネマズららぽーと横浜、イオンシネマ港北ニュータウン、横須賀HUMAXシネマ、109シネマズ川崎、109シネマズ湘南、イオンシネマ座間、小田原コロナシネマワールド、新宿バルト9、T・ジョイPRINCE品川となっております。 長編映画の音楽はかなり

      • M2 MacBook ProとMac mini

        予想より遥かに唐突に発表されたM2 MacBook ProとMac mini。ちょっと発表が早すぎやしないか。個人的には現状KONTAKTをはじめとするNI製品がM2へのネイティブ対応をしておらず、飛びつくには少々早いという判断。でもMac miniのコスパはいいなぁと思う次第。現在M2搭載のiPad ProでDaVinciを使う限り、映像の書き出しは所有するマシンでは一番速いし、3DCGなど相当重たい作業でもやらない限りはM2 Proチップを積んだMac miniで十分戦え

        • 2023年

          気がつけば2022年があっという間に終わり、流されるまま2023年になっていた。この1月でとうとう48歳になる。40代のスピードが早すぎてどうにもならない。 2022年11月末、MacBook Pro(2017年製)のバッテリーの劣化がいよいよひどくなり交換した。流石に万が一用にとあれこれ物色し結局M1のMacBook AirとM2のiPad Proを購入した。やはりというか、どうも何でも出来る1台という考えにはいつも至らず、メインマシン(今はWin機)がダメになったとして

        Pro Toolsで言うところのオリジナルタイムスタンプはNuendo(Cubase)にもあります。

          LIVE+LIGHT In praise of shadows 「陰翳礼讃」現代の光技術と

          サウンドを担当させて頂いた展覧会「LIVE+LIGHT In praise of shadows 陰翳礼讃」現代の光技術と』が2022年8月26日から9月25日まで京橋のBrillia Art Gallery で開催されます。ぜひ耳を澄ませて肉眼で見て頂きたい展示です。 https://www.brillia-art.com/bag/exhibition/09.html 会期:2022年8月26日(金)~9月25日(日) 会場:BAG-Brillia Art Galler

          LIVE+LIGHT In praise of shadows 「陰翳礼讃」現代の光技術と

          ハンドメイドスピーカー KIKUNO

          おかげさまで2022年7月5日(火)まで会期延長となりました個展「はじまりの場所 - 音と写真とNFT」ではアムステルダム在住の堤田祐史氏のハンドメイドスピーカー「KIKUNO」を使用させて頂いています。日本では初公開となっているこれらのスピーカーのご紹介をしたいと思います。 まずエントランスエリアでは「T1」を2台置いています。角度調整が可能な2wayスピーカーで、個人的には音楽制作時のモニター用途にも使える性能だと思います。 エントランスからショールームに入るとすぐに

          ハンドメイドスピーカー KIKUNO

          初めての個展「はじまりの場所」が始まりました。

          2022年4月22日、私にとって初めての個展がカンディハウス横浜でスタートしました。自分にとって「はじまりの場所」である浜頓別町で2021年11月に撮り下ろした写真と共に、同地で収集した環境音とピアノやシンセサイザーを用いてオーダーメイドで制作する音源をつけた作品を展示・販売いたします。会場で流れる音はこれまで様々なプロジェクトでご一緒してきたサウンドエンジニアの堤田祐史氏が製作するハンドクラフトスピーカー「KIKUNO(キクノ)」によって奏でられます。またリアルの展示と同時

          初めての個展「はじまりの場所」が始まりました。

          個展「はじまりの場所」

          お恥ずかしながら人生初の個展に向けた準備を着々と進めています。 今まで人様の展覧会を陰ながら音でお手伝い、という経験しかないので日々右往左往しています。 場所はカンディハウス横浜になります。4/22にスタートし5/31までの開催です。 音の展示であると共に、写真の展示でもあります。実験的にOpenSea上で写真NFTの販売も致します。写真には「音付き」のものもあり、ご購入頂いた方にはそれぞれヒアリングをさせて頂いた上で後日楽曲を制作し、その音源をデータで差し上げます。

          個展「はじまりの場所」

          MOOG DFAMの楽しみ方

          私は2019年の9月にDFAMを手に入れました。MOTHER32を手にしてからそれほど間隔を空けることなく、それでも当時はなかなかの入手困難状態で2ヶ月待ちでした。DFAMは"DRUMMER FROM ANOTHER MOTHER"の略で、MOTHER32から派生したフルアナログのパーカッションシンセサイザーです。その思想は独特でドラムマシンとして捉えると違和感を感じるほどです。これを単体で使うというのももちろんアリなんですが、出来ることならMOTHER32やモジュラーシンセ

          MOOG DFAMの楽しみ方

          結局のところ自分にとってのOctatrackとは

          2021年3月に入手したOctatrack MK2(Black)。制作作業の合間をみてはいじり倒すという日々を続けて5ヶ月を過ぎようとしています。しかも前回のOctatrackの記事からしれっと余裕もないくせにDigitone Keysも手に入れてしまいました(これについてはまた追って書きたいと思います)。 今回は現段階で思うOctatrackについてメモまでに書き留めておきたいと思います。 1. サンプラーとしてのOctatrack まず大前提としてOctatrack

          結局のところ自分にとってのOctatrackとは

          MOTHER-32 ファームウェアのアップデート

          MOOG MOTHER-32のファームウェアがしれっと2.0にアップデートされました。今までMIDI接続した時の挙動がどうにもこうにも「これバグじゃないの?」という症状があってずっと「んー」と思っていたところにこのニュース。早速アップデートしてみました。 忘備録までに下記にメモしておきます。ちなみに私は今回のアップデートはMac環境およびオーディオインタフェースのMIDI経由で行いました。 1. まずファームウェアをMOOG公式からダウンロードして下さい。 https:

          MOTHER-32 ファームウェアのアップデート

          CUBASEのこと

          2021年1月、新年早々に「今年はクライアントワークはCubaseでやろう!」と突然思い立ち、あともう少しで半年が経とうとしています。DAWを切り替えつつ(今まで愛用のDAWも併用中)実際に現場に投入するというのは結構リスキーなことでもあり、また強い意志を持たなければすぐに「面倒臭い...」となってしまうもの。それでもそうさせてしまう魅力がCubaseにはありました。 以前も書きましたが私が最初に触ったDAWは今は亡きオプコード社のVision。もはや大昔のことですが個人的

          CUBASEのこと

          LIGHT PEDAL

          先日(といってももう4月の話ですが)メディアインテグレーションさんの方から突然ご連絡頂きましてGamechanger Audioの「LIGHT PEDAL」をお借りしてレビューを書かせて頂くこととなりました。 レビュー記事はこちらです↓ https://www.minet.jp/contents/article/light-pedal-review-masato-hatanaka/ スプリングリバーブなんてデジタルリバーブの中にあるプログラム名の一つ、という認識しかなか

          結局Octatrack MK2買いました、というお話。

          Octatrack MK IIが発表されたのがたしか2017年。もうかれこれこれ4年も経ってるんですね。この2年ほどズッーーーと買うべきか否か悩んでいたのですが、コロナ禍の影響でもしかしたら暫くは設備投資出来ないんじゃないか、大袈裟ですけど「これがもう最後のタイミングかもしれない」とようやく、思い切って導入に至りました。別に今までのDAWの制作環境に不満はなかったし、映像音楽系が多いので、むしろお仕事上はDAWを使うことが今後もメインです。ただDAWはあまりにも何でも出来て、

          結局Octatrack MK2買いました、というお話。

          Visions 02 | 国松 希根太

          謹賀新年。2021年もどうぞ宜しくお願い致します。 年明け早々ではございますが昨年10月にスタートしたYouTubeチャンネル「Visions」。第2弾の動画を公開致しました。 今回はアーティストの国松希根太さんです。 希根太さんとは不思議な繋がりがいくつかあり、お会いする以前から作品やお名前は存じ上げておりましたが、実際にHorizonシリーズを見た時の衝撃は今でも忘れることができません。何だか絵画のようなそれでいて彫刻のようでいて、でもそのどちらかでもなくて。そして

          Visions 02 | 国松 希根太

          独学のススメ

          唐突ですが私は音楽を独学で学びました。15歳の頃です。当然ながら最初は右も左もわかりません。でも、その「わからない」状況と手探り感がたまらなく面白くて毎日ワクワクしていたのを今でもはっきりと覚えています。当時の私は音楽を作れるようになるには、作るための道具が必要だと思いました。当時運良く1台で打ち込みが出来るシンセサイザーがあったことは本当に大きかったです。重要なのはとにかくわからなくても「作る」ということです。そして今自分がどんな音を作りたいのか、どんな音を欲しているのかを

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