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いだてん見ました

毎月大河ドラマ一作視聴チャレンジ、今月は『いだてん~東京オリムピック噺~』を観ました。

面白かったねー。

主人公リレー形式で、最初は選手視点、次は運営視点で、オリンピックを大局的に描いた感じ。
見事なのはこのお話、選手視点金栗四三さん、運営視点田畑政治さんの他に語りの古今亭志ん生さん、それぞれのお話がちゃんと交錯してるんだよね。
しかも時代も明治、大正、昭和で間に第二次世界大戦なんかも入って来る。

だけど見てて混乱しないんだよね。
視点切り替えの誘導が見事で、かつそれぞれの登場人物の個性がきちんと生きているから、感情移入もばっちり。
泣いたもんね。
何回も。

そして「抜き」が見事だなと思ったね。

真剣に生きている人達を描く物語だから、どうしても重くなってしまう場面とかあるんだけど、台詞一つで「ふ」と笑わせて肩の力を抜かせる。
でも見せる場面では徐々に盛り上げて盛り上げて、ちゃんと魅せる。
鳥肌が立ったよね。
何度も。

あと、メイクの技術ってすごいなあと思った。

1912年の日本初参加オリンピックから、1964年東京リンピックまでを追うから、みんな当然年を取る。
ちゃんと違和感なく老けていくんだよね。

髪の毛が白くなるとかそういう表面的な部分だけじゃなくて、肌のしみとかしわとか、すごく自然に再現されてる。
アップになることもあるけど、ちゃんと皮膚。
まぶたが重くなったりしてても、それが演技には支障ない感じ。

技術力に感動しちゃった。
流石だなあとしみじみ思ったよね。

あとはやっぱり俳優さんが豪華。
それぞれの役にしっかりハマって違和感がない。
過不足がないというか。
出なくていい人が出過ぎておらず、出るべき人がちゃんと出ている感じ。
それぞれの役割をちゃんと果たしている感じ。
ドラマってチームプレーなんだなあと改めて思ったり。

個人的には田畑政治役の阿部サダヲさんが「違う! そう!」って必ず一回否定するあの台詞が好き。
テンポと勢いが絶妙。
あと「〇〇じゃんね!」って語尾。

金栗四三役の中村勘九郎さんの「はいい!」も好きだったけどね。
「すんません」もセットで。
あと熊本弁。
違和感ないのすごいなあと思った。
俳優さんて役に応じて方言を会得した上で、更にそこに性格と感情を乗せるんだもんね。
プロなんだなあって思ったね。

好きだった登場人物は挙げるときりがないくらいいるよ。
今だったら私、『いだてん』小一時間は語れるね。

非情に面白く、勉強になるドラマでした。
やっぱり大河ドラマは面白い。
興奮冷めやらぬ現地からお届けしました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。

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