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“生きる” だけじゃ

ryuchellさんの訃報を受け、この事について親友とやり取り(LINE)をする機会もあり、わたしの中でわたしなりに考えることがありました。

以下は、あくまで “わたし” の考えや思いです。


自死について

「まずはもう、このままで “いい” って、認め、ゆるそうよ。。自分自身も、まわりも。」
「生きるだけじゃ、生きてるだけじゃ、ダメなのか…」
素直に、一番にはまずそう思いました。

でも。
芸能界は、表に出る人は、そうでない人には理解も想像もし難いしがらみがきっとたくさんあるのだろうとも思い。


わたしが、教員を辞めると決めた約2年前に母からかけてもらった魔法の言葉。それを機に、母だけでなく周りの人からも言ってもらえることが増えた、わたし自身も大切に大切にしたい言葉。
「生きていてくれれば、それでいい」

落ち込んだり、もうどうしようって、こんなことある?!って、先が見えなかったり、嫌になったり、疲れて逃げたくなったりするとき。余裕がなくなったり、お金ないじゃん…って焦ったりするとき。そんなときに、「いやいや、生きてるだけで素晴らしいんだ」って、わたしは ただ生きることの価値に立ち返れるようになった。

上を見たらキリがないし
下を見てもキリがないから。


でも、でも。
「生きてるだけでいいよ」
って、家族や友達、大切な人(自分含)に口癖のように伝えるのと同じには
表に立つ人には、簡単には言えないことなのか?

同じ “人間” なのに、悲しいよ。


自ら命をたってしまうニュースが後を絶たなくて、今回の訃報にはこれまで以上に考える、考えさせられることがありました。

今ここに居るちっぽけなわたしが、自死を望む全ての人を救うことは不可能だとしても。
今ここに生きるわたしにできることはなんだろう。何かないだろうかって、考えた。自死は全然他人事じゃないと思うのです。


わたしは、自死に至ってしまうのは、死のう死のうと熟考した結果というよりも、「あぁもう疲れた…」「消えたい、終わりにしたい」と、細い糸がプツンと切れてしまうような場合が多いのではと想像しました。あくまで想像です。わたしの。

そして、その糸が切れてしまった後、はもちろん、切れる直前でも遅いのでは、と思って。

「疲れちゃった」「もう消えてしまいたい」「終わりにしたい」と、そう疲れ果ててしまう、前に。
立ち止まりたい理由を、立ち返れる思考を、生きる、生きたい意味を持っておくことで、その糸を少しでも、少しずつでも太くしておくことが、生き続けられることに繋がるのではないか。辛いことも苦しいこともあるけれど、でもやっぱりこの先も生きたいと思えることに繋がるんじゃないかって、わたしは思いました。


心に抱える悩みを、すべて誰かに話せたら、共有できれば、楽になれる。
そう言いたいわけではないし、そう思っているわけでもない。それが万人にとって良いことだとは思っていないからです。

辛いことも、苦しいことも、悲しいことも、悔しいことも、逃げたいときも、疲れてしまうときも、先が見えなくて怖いとき(⚠)も、あるでしょう。

それでも
大好きな家族と、また美味しいご飯を食べたい。
大好きな友達と、また会って話がしたい。
大好きな愛犬に、ペットに、触れていたい。
好きなスポーツで、思いきり体を動かしたい。
好きな本や映画で、感動を味わいたい。
綺麗な景色を見たい。心躍る体験をしたい。

そんな、自ら “したい” と思えるものを太く持っていることが、持っておくことが、生きる力に、生き続ける原動力になるのかなと、考えていました。
「太い」は、(⚠)を “上回る程度” を表したく使っています。


多くなくていい。
太い繋がりを、太い糸を、持っていたいし
大切な人に、持っていてもらいたい。

「あなたは、そのままで素晴らしいよ」
「生きていてくれれば、それだけでいい」
そう伝えることが、万人に対して容易ではないとしても、わたしはやっぱり “伝えたい” と思うことがあるのです。

“今” のわたしの、渾身の1本。
『変わりもの』(エッセイ)を、一人でも多くの人に届けることが、今わたしにできることの一つではないかと、思いました。

自信作です。
ぜひ、一度読んでみてください。
もし少しでも力になることができたら、二度でも三度でも、何度でもまた読みに来てください。

あなたが、人が。
この世に生まれた奇跡を奇跡だと想うことができ、その命で生き続けたいと想えることを、願っています。



『変わりもの』(エッセイ)

創作大賞2023 エッセイ部門に応募中。
※読者応援期間:〜7月24日(月)23:59

◆◇記事の概要◆◇
『変わりもの』は、読んでくださった方が「私はわたしのままでいいんだ」「このままで素晴らしい」などと、じわ〜っと温かい気持ちになれることを願って書いた1本です。
“なぜわたしは波瀾万丈なのか?”,“矛盾する特性(≒ HSS型HSP)” などについて、言及しています。

この記事であなたとお逢いできることを、楽しみにしています!



ryuchellさんの
旅立ちが安らかなものとなりますよう、お祈りいたします。

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