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カッコつけて生きるという事。

男なら、絶対にくだらない事なのに意地になるくらいカッコつける時がある。

僕にもあった。

小学校の頃、雨が土砂降りの時は休み時間になった瞬間、けたたましいスピードで校庭に走って向かい上半身裸になり暴れていた。

それが生きる為の修行であり、自分が人生で一番輝いている瞬間だと信じこんでいた。
そして最終的にはブリーフ一枚になりズボンを水たまりに打ち付け『良い音を鳴らすまでは教室に絶対帰らない』と自分ルールを勝手に作っていた。

授業が始まっても校庭でほぼ全裸で、水たまりに一心不乱にズボンを打ち付ける僕を見た先生はブルブル震えていた。


それが武者震いだったのか、僕の奇怪な行動に恐怖を覚えていたのか今となっては誰にも分からない。


『授業始まってるのに何やってんだ!!寒いんだからさっさと教室に入れ!』

人が精神統一して集中力を極限まで高めて修行をしているのに邪魔をするとは大人だろうと神であろうと許されざる行為である。

僕は『寒くなんかねえ!!!いいからほっといてくれ!今が一番大切な時なんだ!!』

僕は自分に酔っていた。

この修行を終えれば学年の女子からもモテモテになり、修行をこなす自分に男子達も羨望の眼差しになるに違いないと勝手に思い込んでいた。


今、考えても何でそんな修行をしていたのかさっぱり分からない。多分全然面白くもなかった。
ただ何か試練を乗り越えようとする自分カッコいい!!って気分になりたかったんだと思う。

その後はいつも通り先生と土砂降りの雨の中、先生は僕を捕まえようとしてかけっこになる。


要するに何が言いたいのか、男子がやる自分だけのカッコつけは誰にも理解されないから、大人になったらやるなよって事。

早く寝ろよ。

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