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【挿話】季節外れのマルメロ

 マルメロ酒を漬けてから半年が経ちました。茶色い三温糖のせいか、実の上を向いている部分が茶色くなっています。お酒もきれいな琥珀色になりました。これ以上実を漬け続けると渋みが出てしまうそうなので、本日取り出しました。

マルメロ酒

●いいかんじ!●

 蓋を開けるとマルメロのいい匂いが部屋中に広がり…?いや、ちょっとアルコールのにおいの方が強い気がします。もっと実や砂糖を入れても良かったかもしれません。ただ、甘く優しいマルメロ特有の香りはしっかりお酒に付いていました。良かった、成功です!

●左がマルメロ酒●

 梅酒(写真右)と比較すると、マルメロ酒は薄い琥珀色になりました(砂糖やお酒の種類で変わるとは思います)。今年は何で漬けようかな…。今からワクワクします。

マルメロの砂糖煮

 漬けていた実はジャムや砂糖漬けなどにして食べられるそうなので、砂糖で煮詰めることにしました。種の部分を取り除き、小さく切ります。包丁を入れると「シャリシャリ」という音がしました。半年前のマルメロそのままの音で、本当に半年経ったとは思えません。

 ぐつぐつ煮詰めていくと、今度こそ部屋中にマルメロの良い香りが広がりました。アルコールのせいでしょうか、それともマルメロの甘い香りのせいでしょうか、お鍋の前に立っていると心なしかクラクラしてきます。半年前のコンポートより甘い香りが強い気がしました。20分ほど煮詰め、水分がなくなったら完成です。

〇材料
・マルメロ…2つ分
・水…マルメロが浸かるくらい
・砂糖…大さじ5

●良いにおい!●

おつまみ作り

 せっかくマルメロ酒を楽しむのだから、おつまみ(おかず?)がなくてはいけません。今日飲む分を冷蔵庫で冷やしている間に、おかずを3品準備しました。

①にんじんしりしり

  簡単にできるのでお気に入りの一品です。
 レシピには「砂糖小さじ2」と書かれていますが、お酒や砂糖漬けにたくさん砂糖を使っているため、この料理には砂糖を入れませんでした。代わりにみりんを大さじ1に変更。

●大好き!●

②かぼちゃの甘煮

 こちらのレシピでも砂糖を使っていますが、お酒に入っているためレーズンで代用しました。レーズンとかぼちゃを一緒に煮るとほんわか甘くなっておいしいです。

●レーズンと一緒に煮た●

③豚バラ肉と長ねぎのオイスター炒め

 人参1/3と舞茸も入れてかさ増ししました。お酒を飲むときって、どうしても食欲が湧いてたくさん食べたくなります。かさ増しは大切です。

●3人前くらいの量●

乾杯!

 料理が完成し、お酒も冷えたところで夜ご飯の時間となりました。
 お気に入りのマグカップに注いだら、いただきます!
 「季節外れのマルメロを食べると竜がやってくる」--5月にマルメロの砂糖煮とマルメロ酒を楽しんだ私の元へは誰もやって来ませんでしたが、”幸せな気分”が訪れました。この芳醇な香りは、一度体験したらやめられなくなります。
 次の旬がやって来るまで、このお酒や砂糖煮をちびちび味わいます。


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