2011年は関東に住んでいました。

3月11日は子どもが体調不良のため、保育園と仕事を休んで自宅で過ごし……お昼を済ませて、お昼寝をさせていたその時！

「揺れてる！！」

いつもの地震なら数秒〜数十秒で収まるのに、この日は縦や横の揺れが長らく続いていました。

お部屋の棚に並んでいた本や飾りが、ぜんぶ床に落ちてしまうほどの揺れ。
子ども達を丈夫な机の下に隠して、ニュースを確認しました。

倒壊した家々、津波で流される車、そして原発の危機。

海の近くに住んでいたので、津波の余波が心配で、その夜は山側の親戚の家に泊まらせてもらいました。

それから……
計画停電が続き、食料品は手に入りにくくなり、仕事もすべてキャンセルに。

状況が落ち着くまでの間、沖縄の実家に避難することにしました。

それから……
しばらくして離婚することになり、私と子ども達が関東に帰ることはありませんでした。

福島から沖縄へ母子移住してきた方とも知り合い、悩みごとの相談をお聞きしたり、暮らしのサポートをすることもありました。

「私にできること、してほしいことは何ですか？」
そうお聞きすると、

「時が経っても、私達のことを忘れないでほしい」
そのことを託されました。

そうして昨年書いた、震災がテーマの作品。
公募には落ちましたが、なんらかの形で公開したいと思います。

13年経った今でも、被災した方々のこと。
大切な人と会えなくなってしまったこと。
誰にも言えない苦しみを抱えていたこと。

私は忘れません。

亡くなられた方のご冥福と、被災された方の安寧の日々をお祈りいたします🙏