その②嫁に見放されたくない男の育休日記

今回は育休を取得するまでの経過について書いていきたい。

妊娠がわかってから、何となく「育休を取ろう」というのは考えていた。

その理由を正直に話そう。

社会人になってから、長期の休みなんてなかなか取れたことがなかった。
しかし、育休を取れば、
「ロングバケーションを謳歌しつつ」
「育児に積極的に参加する優しいパパというイメージまでゲットできる」
という、妻には口が裂けても言えないような理由である。

動機は極めて不純だ。

とりあえず、どかーんと休みたかった。

「早起きして満員電車に揺られて通勤する」のを、一度やめてみたかった。

正直なところ、そんな思いが発端である。

妻は出産後しばらくは里帰りしているから、育休を取得するのは子どもが生まれてから2〜3ヶ月後になる予定だ。
出産予定日の数ヶ月前には上司にも意思を伝え、会社での業務上の調整さえ済んでしまえば後の手続きは簡単だった。

①育児休業の申請書②子の出生の証明書(母子手帳の該当ページのコピー)③育休時の給付金の振込先(通帳のコピー)を会社の総務部に提出するだけだ。

まあ、「会社での業務上の調整」がいちばん大変なのだが、その点はこの日記の主旨ではないので割愛する。

抱えてる仕事が多いとか、引き継ぎが大変なんだとか、そんなものは妻にとってはどうでもいいアピールに過ぎないのである。

職場での武勇伝を偉そうに語る暇があるなら、妻のワンオペ育児の武勇伝に耳を傾けるべきだ。

なんせ、「妻が上機嫌でいること」がすなわち「家庭の平和」につながるのだ。
これは私が数年間の夫婦生活で会得した真理である。

さて、「育休さえとれば、自分も仕事せず(多少は)ゆっくりできるし、妻は上機嫌で我が家はハッピー」
というお花畑的な妄念に駆動された育休生活はいよいよ近づいてくるのだが、やがてその妄念は跡形もなく砕け散ることになる。

その顛末は次回。

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