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うるおう短歌とことばのメモ

今週、随所で出会った言葉と短歌を記録しておく。心がうるおうことばたち。

寺山修司は、「言葉には朝と夜がある」と言った。そのとおり、どの歌もなんとなく朝の気配がする。朝といっても、まだ暗く、希望と絶望の入り混じった時間。空気の感じだけはもう朝という、それはまさに、午前三時。いろんなことを曖昧にしてくれる、そんなことば。

かなしみを遠くはなれて見つめたら意外といける光景だった
岡野大嗣
今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海
俵万智
この世から少し外れた場所として午前三時のベランダがある
荻原裕幸

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