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文化財とデジタル化、そして…

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4回にわたって書きました『文化財とデジタル化、そして…』をまとめました。
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文化財とデジタル化、そして…④

文化財とデジタル化、そして…④

Vol.4

それでも心配なニセモノ問題…。

コピーライト等を明示しておいたとしても、インターネットに公開した静止画像は、スクリーンショット(キャプチャー)などの操作をおこなえば、コピーを入手することは可能です。(もちろん画像解像度などは劣化しますが)

この状態は合法的ではありませんが、所有者や社会に対して実害を与えていませんし、現時点では黙認されている場合が多いです。

ですが、3D(三次元

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文化財とデジタル化、そして…③

文化財とデジタル化、そして…③

Vol.3
デジタル化で解決!?
前回、文化財(歴史と文化)を維持する側と、それを活用する社会側、それぞれ文化財とデジタル化との関係性や意義を見てみました。

概して、文化財(歴史と文化)をデジタル化することで、何等かの解決・進展を見ることができそうです。
幸い現在は、平面に限らず立体物や空間まで、あらゆるものがデジタルデータ化できる時代です。
これで社会の要請と文化財が抱える問題のいくつかが、解

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文化財とデジタル化、そして…②

文化財とデジタル化、そして…②

Vol. 2
今回は、社会的環境を確認 します。

① インターフェイスのデジタル化

まず言えることは、それ以前に比べ 個人 と 個人、または
個人 と 社会 との接点にデジタル(機器)が介在する場面が増えていることです。
その傾向はパソコンなどが普及し始めたころから始まっていたのでしょうが、令和初期に起こった新型感染症禍において加速したように思います。

確認できること
・公的申請(転出入届

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文化財とデジタル化、そして…①

文化財とデジタル化、そして…①

「歴史と文化を6次化しなきゃ!」の記事では、消費者が求めるカタチで、カタチのない「歴史と文化」を届ける工夫が足りていないことを書きました。
「第一次産業(農水産物)を、求める消費者に届きやすいカタチに調整、加工して届ける」という6次化の手法を参考にして、「歴史と文化」をデジタル化して、広く求める消費者に届けてみるという提言でした。
今回は、イメージが付きやすい文化財をテーマに書きます。

「何故、

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