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f.南蛮漬け

こずやのグランドメニュー第6弾…

「なんばんづけ」です。

北海道も毎日のように30度以上の気温が続くようになって、地球温暖化が沸騰化に移行したなんてニュースを観て、笑ってもいられなくなってきました。

そんな酷暑の中で食べたくなるのが酢の物です。

その中でも、酢漬け料理の定番である南蛮漬けです。

南蛮漬けは、魚や肉を油で揚げた後に葱などの香味野菜や唐辛子と一緒に甘酢に漬けた料理のことです。

フランス料理に食材を酢漬けにする“マリネ”という調理方法がありますが、南蛮漬けはその一種と考えられています。

南蛮は、室町時代から江戸時代にかけて付けられていたスペインやポルトガルの呼称です。

これらの国々では“エスカベッシュ”という魚や鶏肉の唐揚げを酢漬けしたものが食べられていました。

これが南蛮貿易によって九州地方に伝わり、全国に広まったと考えられています。

南蛮からやってきた料理ということで南蛮漬けと名付けられました。

比較的長く保存することができるので、保存食に向いていて、長く漬け込めば骨まで食べられます。

現在の日本で南蛮と言うと、長ネギや唐辛子を使った料理を連想します。

南蛮料理は16世紀にポルトガル人が鉄砲と一緒に種子島に来た頃からあります。

キリスト教宣教師によって、南蛮の国であるポルトガルから伝わった料理としての南蛮料理と、もっと視野を広げたオランダの影響を受けた紅毛料理や中華料理の影響、ヨーロッパ人が船で辿ったマカオやインドなどの料理の影響までを含む…幅広い西洋料理の意味で使われる両方があります。

唐辛子は南蛮辛子と呼ばれることがあります。

代表的な南蛮料理は、南蛮漬けの他にもあります。

カレー南蛮は唐辛子の入ったカレー粉とネギが使用されています。

江戸時代には鴨南蛮も出てきました。

今でも蕎麦屋さんに行けば定番メニューです。

他にも、鶏肉の唐揚げを甘酢漬けにしたチキン南蛮もあります。

1500年代に鉄砲と一緒に日本に九州地方に伝来して、そこから日本全国に広まった南蛮料理ですが、その歴史を踏まえつつ食べるのも風流です。

あぁ~おいしい ♪




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