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人が育つ接し方



人を育てると言うのは、簡単ではない。

一昔前まではOJTという名の、自己努力によって会社員はキャリアを積んできたと思います。
ある程度大きな会社だとしても、最初の研修は行うが、マナーとかルールとか専門でもあくまで初歩なので、将来的にずっと使えるスキル、知識を全て教える事は不可能だしありえない。

では、現代に於いてもこれまで通り、自分で調べて覚えていきなさい。
で、いいか?というと皆さんはどう考えるだろう?

◼️成長はさせるものではない、やはり自分でするもの


われわれが思っているより、人を成長させるというとは、難しい。
雑草の様に逞しい人はいるが、そうでは無い人もいる。
そのそうでは無い人を、成長させるというのが課題である。

何度も同じ事を一方的に教えてもなかなか理解というものは出来ない。
長々と同じことを怒って聴かせてそれで理解すると思っている管理職もいた記憶があるがこれは問題外である。

ではどうするのか?

1、手取り足取り仕事を教えていく?
2、全部任せて、自分は忙しいから適当に調べてもらうか?
3、分からないとこだけ聞いてもらうか?

どれも悪くは無いと思うが、リーダーや上司として成長を期待して、促すなら

成長の気づきのヒントを与える

これがわたしの中で今1番の方法だと考えている。

これは山本五十六の有名な言葉にも含まれている。
「話し合い 耳を傾け承認し 任せてやらねば人は育たず」
任せてやる必要性は、以前書いたが、
話し合い耳を傾け〜
というところは、まさに同じ事を言おうとしていると解釈している。

それを今、世間では経験学習という言葉を使って言い換えているわけである。

◼️失敗しないと分からない


マニュアルを見ながらだと出来るが、いざ自分だけでやってみると、忘れている事もある。
「ここよく、間違えるから」と言われていても、実際やってみると失敗したりする。

自分は馬鹿なんじゃ無いかと思う瞬間は数え切れないが、だれでもそんなものである。
ただ失敗するとだいたいの人は覚える。

これが本当の意味で人が成長している瞬間ではないだろうか。
 上手くいっている事よりも、失敗から学ぶことが多いというのはこういう事だ。
上手くいってる時は問題に気づかない。

◼️成長の促し方


では、失敗をさせまくればいいのか?
となると、組織としては大問題だ。
予定通りに進まない。
お客様に迷惑がかかるそんなことにならない様に最悪の事態は避ける必要がある。

ただこれくらいの失敗は時間的に取り戻せるとか、大きな損害にならなければ失敗するのを知った上で任せてみるというのは必要だろう。

では、具体的にどうするのか?

仕事に関しては、基本的に任せて調べてもらい、時には直接指導したり、ダメな所を明確に伝える事は重要です。

それらに加えて、定期的に(出来るだけ頻度高く)個別に話す機会を持って最近取り組んだ仕事に関して、話を聴く事だ。

とにかく、どう考えたか?
どう思ったか?
どこが上手くいったか?
どこか上手くいかなかったから?
どうすれば改善するか?

質問をして答えてもらう。
沈黙を乗り越える必要がある。

その時のポイントは、答えは言わない。
意見も(極力)言わない。
アドバイスは、1番最後に一意見としてくらいで良いだろう。


人を育てるには話を聴く事が大切
という話でした。

では、良い一日を!

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