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人間が生きている基本の「き」。

一般の方よりも

お医者さんが整体指導を受けた時の方がショックが大きいみたい。

先日、大きな病院の漢方医の先生が整体指導を受けたあと

ご自身が属している西洋医学を否定してしまいそうだと

ショックを受けていると告白された。

とっても正直なお医者さんだった。


第7波以降、特に鬱の患者さんが激増しているらしい。

漢方薬というのは緩やかに変化を促すらしいので

整体指導みたいに目に見えて即変化をもたらすことができないんだそう。


それなのに薬も使わずに

こんなに心身の変化が起こることに驚かされたって。


お話を聞いていて

とっても違和感を抱いたんだけど

その場では言語化できなかった。


感じた違和感は何だったんだろう?


ふと以前、鍼灸師の友人から聞いた話を思いだした。

鍼の世界では流派によって人間の気の流れ

〇〇脈という見方が全然異なっていて

いまだに論争が続いているらしい。


その話を聞いたぼくは

論争をしている人間は気を感じられているの?

と質問をした。

気を手応えとして感じられたら

議論なんて起こらないんじゃない?

こことここが響きあっていることを手応えとして感じるんだから。

これでしょって確認しあって、それで議論終了。


議論が続いてるってことは

感じていない同士が言い争っている可能性大。


つい人間を扱っている職業なので

同じように思われてしまうんだけど

お医者さんは視覚とデータで人間を捉えていて

整体指導者は手応えと気で捉えていて

しかもカラダとこころを分けない。


立脚しているベースが全然違うので

話が通じているようで

実は通じないんだよね。


ぼくらはカラダが整体でありさえすれば

ホメオスタシスがちゃんと働いてくれるので

治しているのはカラダの仕事であることを知っている。

だから見つめて触れているのは病気じゃなくって

いつだって心身だけなの。


ただしふれて感じ取っていくためには

自分が静まっていないと感じ取れない。


目の前のお医者さんに感じた違和感は

思考優位で彼女の中に静けさがなかったからだった。

静けさがなければ本当は感じることなどできない。

実際に、ご自身のカラダの至る所に「感じられない処」が生じてしまっていた。


今回、整体指導を受けて驚かれたのは

ご自身が処方している薬よりも

ふれて気を通していくことの方が

カラダが緩んで

弾力が回復していくことを味わってしまったからだった。


薬なしで元気へ誘導できるのなら

もはや薬は要らないって結論になりかねない。

それはショックだったと思う。


いのちを営んでいるのはカラダの無意識運動なのだから

自分の心身において困ったことが起きたのなら

無意識運動が滞りなく働いてくれるように

自力で緩められなくなっている硬張りを緩めて

整えてあげればいいだけ。

めちゃくちゃシンプルなお話。


人間が生きているってことと向き合うのなら

まずは自立して営まれている無意識運動に出会わなきゃ。

頭をポカーンとさせて

カラダの力が抜けるとカラダが勝手に動き出す活元運動を通じて

ぜひ自分のいのちを営んでいる無意識運動を見つめてみてください。



※五味太郎さんのおもしろい活元運動体験記




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