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目の前の人を手応えで感じとる。

ときどき聞いたこともないような病気の方が整体指導を受けに来られる。

医師でもないし、

病名を聞いたこともないくらいだから

病気のことを聞かれてもぼくには分からない。


だから整体指導を受けていただいた後に

病気が良くなっているかどうかには答えようがない。

整体指導者は病気じゃなくって心身を観ているので

カラダ、特に背骨が弾力を取り戻しているかどうかには答えられる。


どんな病気だろうが

その病気を産み出している土壌である

あなたが変われば変わる。

ただそれだけのこと。

あなたの在り方

カラダが変われば

脳内の会話が変われば

世界の見方が変われば

あなたという土壌が生み出したものが変わる。

基本はとってもシンプル。


先日、心身の不調の原因が分かるのに35年かかり

手術の予後の経過もあまり芳しくないという方が来室された。

同じ病気の方々は軒並み術後も調子が良くなっていないという。

骨髄液が漏れていることにより心身の不調が起こっていたと診断された方だった。


ぼくが行なっていることは整体へ戻るお手伝い。

骨髄液って聞いても何をどう働きかけたらいいのか

全く思い浮かばない。


けれども実際に心身に触れて観察を進めていけば

目の前の方のこころとカラダで何が起こっているのか

目星を付けることは出来る。


目星に照らして

触れて愉気を用いて働きかけていって

カラダが応答してくれれば

カラダに変化が起これば

無意識運動が変わる。

滞っていたいのちを営んでいる無意識運動が動き出せればいい。


幸いにもその方のカラダはぼくの働きかけに応えてくれた。

以前は1時間も起きて活動するのが精一杯。

もう今回の人生では健康に過ごすことは無理かも知れないと思い詰めていたらしい。


無意識運動が動き出したことで

今回の人生で心地いい感覚を取り戻せそうですと報告してくれた。


名医とかゴッドハンドと言われる病気の専門家の下に通っていた時には

変化を起こしてくれなかった心身が

病気のことは何にも分からない妙な整体指導室に来て

変化を起こし始めたというのは何とも皮肉なことだよね。


ぼくは未だに骨髄液なんちゃらという病気のことは何も知らない。

知らないんだけど、今後も知る必要はないかなと思っています。

整体指導者にとって大切なことは

先入観なしに、いかに丁寧に触れて気を通して

心身で起こっていることを手応えとして感じ取れるかに尽きるんじゃないのかなぁ。



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