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心が和む小豆島への旅

映画で見てからずっと行きたかった小豆島

先日、小豆島へ旅行に行ってきた。

小豆島は、以前に「八日目の蝉」を見てから行きたい場所であった。
映画の中でも、豊かな自然や手延べそうめんの風景が写っており、
日本でありながら、その島特有の世界観が広がっている雰囲気にとても憧れた。

実際行ってみると、のんびりとした島の雰囲気に、
そうめんや醤油などの地場産業に触れ、とても心和やかな旅になった。

いざ、小豆島へ

小豆島は姫路港からフェリーで100分。意外と遠いのである。
そして島も思いの外に大きく、車でないと周遊できない。
今回は生後7ヶ月の息子を連れての旅行のため、レンタカーを借りてそのままフェリーに乗せていくことにした。
(車を乗せるとフェリー代が高く、子供がいない旅ならば島でレンタカーを借りるのもありだと思う)

フェリーにて。
休日だというのに、巨大なフェリーには30名程度しか乗船していなかった。
フェリーの屋上のデッキに出ると、風が気持ち良い。
見渡すと小さな島がいくつも見えた。
「この景色は瀬戸内じゃないと見れないなぁ。」と思いながら、のんびりベンチで景色を眺めていた。

フェリー


今までで一番美味しかったオリーブ牛のローストビーフ

島に着いたら昼食を食べに「創作料理 野の花」へ向かった。
そこで食べたオリーブ牛のローストビーフがとても美味しかったのである。

ひとくち口に入れた瞬間に肉がとろける。そして口の中にまろやかな甘さが広がってくる。
「うわぁ」
と思わず声を漏らしてしまった。
ちなみに、前菜として出てきた島の野菜もとても美味しかった。

ぜひお勧めしたいし、また行きたいお店だ。

ロースト11

ロースト1

創作料理 野の花
〒761-4304 香川県小豆郡小豆島町室生892−1
0879-75-2424


地中海のようなフォトジェニックスポット

小豆島は、映画「魔女の宅急便」の舞台にもなっている。
道の駅小豆島オリーブ公園では、魔女になった気分でいろんな写真を撮れるスポットが人気である。
流行りの場所ということで、一応向かってみた。
すると予想を超えて、美しい景色が広がっていた。
青い海や街並みが一望でき、傾斜のある土地だからこその風景であった。
人気になるのもわかる。
ちなみに道の駅では魔女のほうきの貸し出しがあったり、オリーブの展示などもあった。
そこで食べたオリーブのソフトクリームも美味だった。

道の駅


定番のエンジェルロード

1日に2回、潮が引いている時だけ渡ることのできる島がある。
そこに続く道がエンジェルロードと呼ばれ観光名所になっているのだが、
ここもとても綺麗だった。
おすすめは、少し早めについて潮が引くのを待つこと。
人が映っていない写真が撮れます。潮が引いてしまうとみんな渡りだすので。。

エンジェル


「日本の棚田百選」にも選ばれた中山千枚田

映画「八日目の蝉」のロケ地の中山千枚田へ向かった。
小豆島では江戸時代から「虫送り」という行事があり、火手(ほて)と呼ばれる松明をかざし、棚田脇にある畦道を歩き稲につく虫を海へと追い払うという。


中山虫送り
火手(ほて)と呼ばれる松明をかざし、棚田脇にある畦道を歩き稲につく虫を海へと追い払う。「虫送り」は、江戸時代から行われている、稲につく害虫を退治して豊作を願う行事です。中山地区では約300年前から虫送りが行われていましたが、少子高齢化による後継者不足で、長年この行事が途絶えていました。2010年に映画「八日目の蝉」でその虫送りのシーンが映画に出ていたので行ってみたかった。
行ってみると、そこはバリを思わせるような立派な棚田だった。

棚田



150年の歴史をもつヤマロク醤油

小豆島はオリーブやそうめんのイメージが強いが、醤油も有名である。
せっかくなので、醤油の蔵の見学に行ってきた。

ヤマロク醤油さんは随時見学を受け付けており、
蔵の中に案内してくれて丁寧に歴史や製法について教えてくれる。
中には150年ものの樽がいまだに現役として使われていた。
「樽さえあれば、人は入れ替わってもずっとこの味が残っていくんです。」
そう説明してもらった時、文化や伝統を継承することが、これまでのたくさんの人の営みを繋いでいくんだなぁと感じた。
そこでは醤油を味見させてもらったが、深みがありながらまろやかな口当たりで、とても美味しかった。

醤油

一生に一度はやりたい!そうめんの手分け体験

そう、これが旅の1番の目的であった。
「そうめんの手分け体験」

そうめんの生地はとても粘性が高く、どんどん伸ばしても切れない。
まずは糸巻きのように機械にかけて2本の棒に違い違いに巻きつけられたら、それを手でほぐしてさらに伸ばすのである。

この「ならでは」の体験がどうしてもしたかった。

実際にやってみると、伸びる伸びる。
とても不思議で面白い体験だった。

そうめん


ここでしか出会えないものに溢れていた小豆島

小豆島は、昔からの伝統と、島の自然が思う存分に体験できる島だった。
ゆっくりと流れる島の時間もとても心地よい。
アートとの融合が魅力の直島にも行ったことがあるが、
小豆島はその島自体を楽しみ、味わうことができる。

瀬戸内の島旅ならば、ぜひ一度は行ってみて欲しい。
そしてまたいつか子供が大きくなったら訪れたい。




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