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自分好みのトマトクッキー

私の大好きなトマト屋さんのトマトと近所のケーキ屋さんがコラボする形で作られたクッキーがあることを小耳に挟んでいたのでどうしても食べてみたくなりました。

初めて行ったあのお店で探していたお菓子は、トマト屋さんのトマトで作ったサブレ。おつまみ系のクッキーは、ついつい手が出るほどおいしいことを知っています。

どんなこだわりがあるのかも知りたいし、大好きなトマト屋さんのトマトをどんなふうに使っているのか、すごく気になったからでした。
しかし店内でのやり取りはどこか投げやりで冷たさを感じてしまうものでした。なんていうかそういう残念な気持ちのまま食べたくなくてお昼ごはんの後のティータイムに買ってきた焼き菓子を家族で食べる事に。

トマトの味!色も味もそれなりに濃くてバターのコクとトマトの味が口の中に広がりました。地元の野菜とコラボしている商品ってどうしてこんなに高く感じてしまうんだろう。これはこれでそのお店の味。私だったらこうするな~っていうのが働いてしまって。大好きなトマトを使ってクッキーを焼いてみることにしました。


試作1:トマトはどこへ行った?

今から7年ほど前にステッククッキーの研究をしていました。硬くて素朴で噛みしめたくなる棒状のクッキーの研究。酒粕を入れた酒粕クッキーとプレーンクッキーと。マルシェで数量限定で販売したことがあります。販売するために何度も試行錯誤を繰り返し安全で安心な材料とおいしいが止まらないクッキーを作るために。4000本くらい焼いてました。天板1枚で約30本焼くことができて一日中クッキーを焼いていた時期でした。あの時もいろいろな味で固くなるように配合を変えたり焼く時間や温度を変えて試行錯誤の連続でした。
あの時のレシピを紐解くように、トマトの果汁を入れたクッキーを焼いてみることにしました。

材料
薄力粉、砂糖、バター、粉チーズ、塩、ホワイトペッパー、トマト果汁。
材料をまぜて、ひとまとまりにして冷蔵庫で休ませてから棒状に伸ばして成形してオーブンで焼きました。

手で丸めてフォークでチェック模様に。

トマト果汁がところどころにあって、焼き上がりはほろほろっとして、しっかり冷ますと中がしっとりなクッキーが出来上がりました。若干喉に詰まりそうになるのがまた美味しく感じましたが、トマトはどこにいったの?というネーミング通り、トマトを入れたけれども粉チーズの主張が強くてトマトはどこにいったのかわかりにくいクッキーになってしまいました。


試作2:私好みのとまとクッキー

昨夜作ったトマトはどこにいった?のクッキーは、チーズの香りがつよかったのでもっとトマトの存在感を出すために配合を変えて作ってみました。
材料
薄力粉、バター、砂糖、ガーリックソルト、ハマネ、トマト果汁。
トマト果汁は、試作1も試作2も同じ量を入れています。
粉チーズを全く入れずに生活クラブのガーリックソルトを入れて焼いてみました。

試作1よりもサクサク感がまして、軽い仕上がりに。
焼く前のクッキー生地はほんのりピンク色~。

どちらも天板1枚で30枚のクッキーが完成しました。

トマトはどこへいった?のクッキーと、自分好みのトマトクッキーは、おいしく出来上がりました。しかも小腹が空いた時に食べるとなぜか幸せな気持ちにしてくれる。

どんな材料でどうやって作ったのか自分でよくわかっているから安心して食べられる。トマトの味と香りと焼き上げた後の色合いも。自然そのものの色。ほんのりピンクな感じがまたスキなんだな~。

自分で自分が好きな配合で作ることができて楽しかったです。
ヘタを取り除いて、トマトの皮もタネも入ったオリジナルクッキー。
ハマネとガーリックソルトを加えたことで優しい塩加減に仕上がりました。天然塩を生地に混ぜたことでさらにおいしい変化をもたらしてくれました。

今回は2度の試作で思い通りの味を作り出すことができました。
美味しいを作り出す過程がたまらなく、スキ。
試作2のレシピでいつ作ってもおいしい自分好みのトマトクッキーを作ることができます。

おいしくて楽しい時間は、こうして積み重なっていく。
チーズがスキな次女は試作1が好みで、長女と私は試作2が好みで。それぞれの好みがわかるクッキーができました。









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