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左頬にほくろ
2020年9月12日 18:08
いたはずの貴方はいない風が吹く夢のおわりは季節のはじまり半袖じゃそろそろ寒いねその声と掛かる温もり待っていたのよ「焼けたね!」と口の中では百回目とどけと願う広い背中にほんのりと頬染め見上げる横顔にゆらり滲んで月は溶けゆく赤茶色地味でしずかな吾亦紅粋だと思う年齢になったわ黄緑の宝石一粒おいくらかしら瑞々しい香初秋の便り白よりもキャメル赤よりもボルドー身支度が変わ
2020年8月15日 16:32
弧を描く とうめいな水 涼しげな七色になる 魔法のように雨続き 願った晴れ間 手の中にあなたを誘う 理由ができたべとべとに 愛の香りを 漂わせやわらかな肌に がぶりと歯形天高く 蒼空に消ゆ 振り向けばトランペットは 君へのエールなにしてる 五文字の調べ 11時まずはパジャマを 着替える予定ねぇ見てよ これはフランス これはチリ愛しい背中 世界は広い日焼け止め 日
2020年7月4日 23:06
「 まなざし 」逃がさない 彼の黒目が 語ってる滴る汗と 速まる鼓動「 隠した紫 」べっとして 見せた青色 まぶしくてわたしは紫 見せられないけど「 遠い 」お祭りも 浴衣も花火も 海だって次会うときには 過ぎたことなの「 コンビニ 」用もなく 携帯片手に 彷徨ったあなたが来てる ような気がして「 木陰 」降り注ぐ 強さにわたしは 耐えきれず木陰を求めた それだ
2020年6月11日 19:12
「 うしろ 」あまおとが ちかづいてくる 容赦なく隠しきれない 嘘がつけない「 あの花 」かえりみち 右を曲がると あかむらさき左に逸れる こころが揺れる「 熱帯夜 」しってたの ほんとはちがう 雨のよるあの日はぼうっと うなされてたの「 かき消す 」ねえきいて わざとちいさく 声にする振り向くと吉 傘の行方は「 ひらいて、とじて 」きみがいて あのまぶしさも つ