カミングアウトについて、の話。・3 23.8.2

少なくとも昭和までは、「オカマ」の話をするだけで(異性愛者の)笑いが取れていた。
質《たち》の悪いことに、どんな有名人・大作家でも、ユーモアのある人でも、オカマネタにはほぼ無頓着で、笑いの文脈として平気で公共の電波・印刷物にぶっ込んできた/くる。

令和の今でこそ、そのネタを露骨に口にする人は減ったが、彼らが急に改心した・理解を深めたというより、「面倒ごとになりそう」と察知した結果――ということも本音ではありそうな気が。

「女の腐ったような」という言い方――誰に対しても失礼千万だとは思うが――もあるように、「オカマ」は、「そうというだけで見下せる対象」「自分たちとは関係のない異質な存在」だったにもかかわらず、急に表舞台にしゃしゃり出てきて権利を主張し始めた――とでも思っていらっしゃるのだろうか。

「ハラスメント」とは詰まるところ「嫌がらせ」であり、先日のアーティストのスピーチにはまったくその要素はなかった。反対派の人が、それを「嫌に思う」事とはまた別である。
非公開の場で「カミングアウト」されて、それを守秘することを負担に思うにしても、やはり嫌がらせ行為とは異なる。

(つづく?)

この記事が参加している募集

スキしてみて

いただいたサポートは、飛田流の健全な育成のために有効に使わせていただきます。(一例 ごはん・おかず・おやつ・飲み物……)