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きみが好き (140文字小説)

 油がごきげんに跳ねている。

 思わず、耳たぶに指を添える。

 あつあつのフライパンの上で、少しずつからだが固まる。

 黄身は半熟が、彼女のリクエストだ。

 明るく丸いそれは、まるで太陽だ。

「やったぁ~!今朝も目玉焼き~!」

 鼻をくんくんさせて、布団から出たかな。

 いつも明るい"きみ"が好きだ。


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