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東洋医学講座 205

〇心と喜

▽心臓と喜悦について

▼木が火化したものが〝喜び〟

木が、木気として精神的に過動したのが怒りであります。積極性の精神を作っているのが木気です。その積極性の精神を一過性に一つの方向へ集中させますと、奮えて怒りになります。怒りが亢進しますと。筋肉がけいれんします。これらは同時に起こります。内側の奮えは目に見えませんが、からだの中では一緒に起こっています。

木が動いて火化したものが喜びです。これをもう少し詳しく説明しますと、肝である木が働いて心臓(心火)の動力源となり、その心火の働きが精神面に作用したものが喜びということになります。

火はたかなければ燃えません。木動と木過動とは異なります。木動は順調に働き、花が順々に開いていく過程です。それが完全に開ききった状態が火です。木が燃える状態になるには、熱がどんどん上昇しなければなりません。それを気化現象といいます。気化は木現象です。木現象が働いて気化現象が起こります、目に見えない働きも見落とすことはできません。とくに、現代医学で一番欠落しているのは、全身の相関による目に見えない生理作用です。昔の人の方が生きた人間の全身の生理を深く研究しています。古典の中には、示唆に富んだ言葉がたくさん出ています。

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