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-桑の実酒- 楽しい台所醸造。

今日は朝から集落の草刈りでした。

近くに桑の実があったので、少しだけ採って来て「桑の実酒」を仕込みました。

頭上を見上げると、ありますあります。桑の実。木にもよりますが、時期的には黒く熟成して落ち始めている位ですね。実が生ってるということは、この木は雌の木。桑の木は雌雄異株なので、雄の木には実が付きません。

ちなみに桑にもいくつか種類はありますが、これは自然に…というか、その辺に勝手に生えてる桑。昔はこの辺でも養蚕が盛んだったので、その頃の生き残りなのかな。

こんな感じで黒く熟成しているものを収穫します。白い実はキツネノワンタケやキツネノヤリタケなどのキノコの菌が原因でかかるクワ実菌核病かな。まぁ何か自然の現象の一部です。さすがにその辺に勝手に生えてる桑なんでわざわざ消毒までする人は居ないので気にせず黒い実を収穫しましょう(笑

両手一杯くらいならすぐに集まります。素手で収穫していると指先が紫に染まっちゃいますが、気にしないで下さい。それも季節の楽しみです。あ、桑の実は上では鳥、下では狸が楽しみにしているので全部は収穫せずに動物の為にも残しましょうね。

果実酒づくりはとても簡単なので、採ってきたら早速仕込みます。まずは桑の実の重さを測っておきます(お好みですが砂糖の量を決めるため)。次に、ボウルに入れてじゃぶじゃぶ洗って水を切っておきます。この時、実が潰れないように注意。

桑の実の水気を切っている間に容器を綺麗にしておきましょう。35度以上の焼酎(ホワイトリカーなど)を少し入れて中でじゃぶじゃぶ。丁寧にする方は熱湯消毒で。

容器と桑の実が準備できたら、洗って水気を切った桑の実を適当な容器に入れて、重さの20%程度の角砂糖を加え(お好みで。入れなくてもいいです)、容器一杯に35度以上の焼酎(ホワイトリカーなど/量は適当でOK)を注げば完成。はい簡単。

ちなみに、丁寧に作られる方は「桑の実の枝を外す」という工程がありますが、一個一個の実から枝を外すなんて面倒臭いので無視!(笑 枝くらい一緒に食べても何の問題もありません(たぶん)。

仕込みが終わったら、日の当たらない台所の隅で保管しておきましょう。数ヶ月もたてば立派な桑の実酒の完成です。左は今日仕込んだもの、右は5年もの。個人的には果実酒は長期熟成した方が好きです。通常は濁りなどを防止するためにも途中で中の実は取り出しますが、面倒なのでそのまんま熟成。その方が効きそうじゃないですか(笑

これから梅、イクリ、琵琶 …と果実酒づくりが楽しい季節ですね。我が家の台所醸造もはかどりそうです。

(あ、ちなみに米麹やドライイーストなんかを使ってどぶ◯くみたいに発酵させる果実酒の作り方もあるんですけど、大声で密造酒の作り方を書くと真面目な大人の方から怒られそうなので知らないことにしておきますね笑)

朝から草刈りでくたびれたので、桑の実酒の炭酸割りを飲んで、お昼寝。

でわでわ、また何かつくったらこちらに投稿します。