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流れていますか?~坂口恭平さんの『お金の学校』を読んで~

先日手元に届いた坂口恭平さんの『お金の学校』。この本の内容は全てnoteで読むことができます。

そのnoteが本になりました。坂口さんの自主制作(でよいのかな、適切な言い方が分かりませんが)で作られた5000冊限定の本です。

noteでも同じ内容が読めるのに、紙の本になったものを手にとったら、買ってよかったなあとしみじみ思いました。

この本はパソコンやスマホでスクロールするのとは違う読み方をしたいなとも思うんですよね。

内容は、カテゴリー的には自己啓発やビジネス書的なものとも言えるかもしれませんが、坂口さん独特のするする流れる文体が本当におもしろいエッセイだし、小説のようでもあります。

装丁も凝りに凝っていて、手にとって読み始めた瞬間にプレゼントしたいなと思う人が何人か浮かんで、5冊くらい買っておけばよかったと非常に後悔しました。

このnoteと本の不思議な形態が、すでに『お金の学校』の教えでもあります。

大事なのは「愉快な流れ」を作ること、そして愉快な流れとは、経済のことなんだそうです。

坂口さんは、楽しくない時間を経済にしない、つまりやりたくないことはやらないということを推奨しています。なぜなら、やりたくないことをすると経済の流れを止めてしまうからです。

坂口さんが言う、経済として流れたり流したりするものが具体的に何かというと、自分にまつわるあらゆるもののことを指しているのだなと思いました。

仕事や人間関係や物やお金や自然や空気もそうだと思います。

この本(note)を読んで、私は今けっこう愉快な流れを作っているところなんじゃないかなと思いました。

ひとつは、やりたくないことをどんどんやめてきた点です。

やりたくないことを毎日嫌だなあと思いながらやっていた頃は、勉強をしようとか運動をしようとか思っていても全く続かなかったし、ほんとうにお菓子の暴食がやめられなかったし、口内炎やら皮膚炎やら胃腸炎やら、しょっちゅう身体になにかしら炎症が出ていました。滞りですね。こういうものが「流れていった」んだなあと今思いました。

もうひとつはお金の使い方です。

自分は収入の割に結構お金を使っている方だなと思います。

でも自分では浪費という感覚はなくて「あ、これがあると今の生活が3倍くらい豊かになるな」というようなイメージがあって、それが値段に対して理にかなっているようなものには、可能な範囲でお金を使いたいなと思っています。

あと支援みたいなものにも、できればお金を使いたいです。これこそ究極の「流れ」だと思うんですね。物体とお金を交換するわけではなく、長いレールの上にお金を置くような感覚でもあります。

また、良いみたい本を買って読むと、そこから発信したいという気持ちになって、発信を続けると自分の頭が整理されて、少~しずつ自分の成長が感じられます。

これだけでも人生は十分豊かな気がします。

とは言っても、自分は何かを流し始めた所で、その流れがまた自分にも巡ってくるんだなみたいな感覚はないのですが、流し始めるだけで豊かな気持ちになるんだなということを体感しています。

なんですかね、プレゼントが欲しいなと待つより、自分がプレゼントをして周ったらそれだけで楽しくなれそうですよね。自分に何も返ってこなかったとしても。でも3年後くらいに何か返ってくるかもしれません。という精神でいると勝手に人生が流れていくのかなと思いました。

坂口恭平さんの『お金の学校』はnoteでも全文読めますので、ぜひ読んでみてください。

音声でもざっくりこんなことを話しています!



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