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【開催報告】森と畑の子どもキッチンプログラム〜TANE〜DAY7

いよいよ今日は2回目のプレゼンテーションです。
これが通れば7月の販売が決定し、同時に修了です。

1回目のプレゼン時のパンより
ずっとずっと良くなった、と自負のある子ども達。

  • 味を甘味へ傾けるのか、塩味へ傾けるのか

  • パンの切り込みの入れ方や断面の美しさ

  • 味のバランスのための分量

  • 彩り

  • スパイスの使い方

  • 塩梅

  • お客様が味を想像できるネーミング etc…

    前回頂いたアドバイスや提案を可能な限り見直し、試作し・・・

プレゼンの今日もギリギリまで
スパイスは何にするか
分量はどうするか

皆で話し合いながら決め、つくりました。

実食してみると
「おいしくなっている!」と全員が感じるものに。

パン屋さんが商品として出せるものになったかも?
もしかしたら通るかも?!

そんな期待を胸に
何度も何度も
プレゼンの練習をしてプレゼンへ向かいました。



さて結果はいかに?

結果的に
残念ながら採用にはならず。

もうひと声。
あと一歩、というところ。

「悔しい」
「みんなともう少し一緒にできるのは嬉しいけど、悔しいし、複雑」

そんな氣持ちを聞かせてくれました。


むーーーーーー。残念無念。


もし、採用までやるのなら
本来のプログラムにはない時間を必要とします。

当然「やり切った」と思っていた子ども達ですが
市川さんのアドバイスを聞くと

「確かにそうかも。。。」と
思い当たることがあった様子。

そんなわけで
全員がもう一度チャレンジすることを選び
7月の3回目のプレゼンテーションに向けて
試作を重ねることにしました。


プログラムにない時間

実は事前に
子ども達には確認していました。

「もしこれが通らなかったら、最後までやる?やらない?」

1人だけ「もうこれ以上よくならないと思うからやめる」
と答えた子がいたんです。

ですがお母さんと丁寧に話をしたようで
最後まで、販売になるところまで
みんなとやりたいって答えになったと後から聞きました。
(こんな時わたしだけでなくご家族との連携が必要となります)

目的を達成のために
スムーズに進まない事はあるし
計画になかった時間の捻出が必要になることもあります。

計画通りにいかない。
予想通りに進まない。

そんな事は多々あります。それでも

「やり遂げる」と決めてやる。
手を動かしながらアイディアを最後まで諦めずに出し尽くす。

そんな経験が
これから先
この子たちの糧になったらいいなと思っています。


仕事の教育とは

市川さんから頂いたアドバイスは
本当に、あと一息!というところのアドバイスです。

「”味は”イケるかも!」と思っていたけれど
味だけじゃ買ってもらえないということを
教えていただきました。

さらに「作り手」「買い手」の関係が考えられている商品か。

その上で
お客様が並んでいるパンをみて
「買いたい!」と思ってもらえるものか。

そういう視点を頂くと
もう少し改善できる点がありそうでした。


実食!


もし子ども扱い、お客様扱いをしていたら
きっとここまで極める事を求められたりはしないんじゃないかとも思うんですよね。
はい、お疲れ様〜、って終わるでしょ?

だけど仕事って(ここでいう仕事はお金稼ぎじゃないですよ)
妥協しちゃダメですよね。

どんなものでも
どんなことでも
どんなサービスでも

手を動かしながらアイディアを最後まで諦めずに出し尽くす。

試行錯誤を繰り返しながら
「やり遂げる」と決めて、やる。


それにね。

いろんな要素の満足感があって
対価をお支払い頂けるものです。

味だけ、値段だけ、見た目だけ、じゃないですよね。

仕事ってそういうものですよね。


このプログラムは
仕事の本質を理解するプログラムです
(何度も言いますがお金を稼ぐ、ではありません)

何かをやり遂げて
それを自信にすることももちろん大事ですが

成果を出すことだけでなく

それを成し遂げるプロセスで

プロ・主催者・親
この三者が連携し
子どもの可能性を信じて声かけやフォローをしあい

仕事ってどういうものか
味わいます。

プロの言葉
主催者の観察
親の寄り添い

よりその子の個性を発揮しながら
自分の中の悦びを見出せる
そのエッセンスを溜めていく、感じられる
そのチャンスを頂いたと思って
あと2回、レッスンを続けたいと思います。


今回試食をしていたら
「みんなと食べるのもこれで最後か〜」なんて
目をウルウルさせていた子もいて(最後じゃなかったけど笑)

あー、この子達なりに
繋がりを感じていたんだなーと
嬉しかったんですよね。

ここにきてやっと連携取れてきた(笑)

年齢の幅も広くて
決して積極的ではないけれど
我の強い子も多く

当初、本当にどうなるかって思っていたのですが

個性を発揮しながら
チームとしてやり遂げる喜びってあるはずなので

そこの達成感も味わえるようにしたいと考えています。


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