【基本的生活習慣特集4-2】排泄について

前回、排泄についての発達とトイレトレーニングを始める時期などについて書かせていただきました。↓

今回は排泄に関する"関わり"について少しお話します。

「トイレにどうやって誘えばいいのか?」
「おまるっていまどき使う?」
などいろいろ質問を受けたことがあるのですが、発達をとらえながらどう関わるべきかお伝えしながら、気になる部分をお知らせできたらと思います。

1.トイレに興味を持たせる

まずはトイレと言う場所への好奇心を引き出します。12か月くらいから興味を持たせるようにしましょう。

・おまるを購入した際でも、なるべくトイレ内で座らせられるとベストです。「ここにおっちゃんこするんだよ~」などと導入しておくと心の準備ができます。補助便座も同様です。

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・かわいい手拭きや明るい雰囲気のトイレにすることで閉鎖空間であっても安心して入れるようにする。
↓こんなウォールステッカーもいいですね

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・おむつの時からトイレでおむつ替えをする。
立って取り替えれるようになったら、個室で用を済ますという概念づくりの為にトイレで行います。

2.トイレに誘う

戸外活動・クラス活動前や食事の前など固定した時間にトイレへ行くという
習慣づけをします。
家庭ではお風呂の前に行く方も多いみたいです。

排尿間隔が1時間半くらいに安定してきたらトイレに誘って便座に座る体験をしましょう。結果は出なくても構いません。

3.座りやすいトイレの環境づくり

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便器を使用する場合には子どもが便座に座って足がつくように足場を用意しましょう。
転倒しにくくなるだけでなく、足の裏がしっかりついていると踏ん張りやすいです。

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↑私はこれを使っていました。
値段が安い、洗いやすいだけでなく子どもは股関節が開いているので両脇に足がおけるようなこの形が理想です。木よりも洗いが簡単なのも職員にやさしいです。

4.着脱・手洗いしやすい環境づくり

集団で生活しているとお尻をつける場所は何度も次亜塩素酸水で消毒をしなければなりません。
また、床に直にお尻をつけるというのは最近のコンプライアンス的にもあまり見られなくなりました。
マットやタオルを敷く施設が多いと思います。
タオルだと滑って事故にもつながりやすいので私がおすすめしているのは

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お風呂マットです。
滑らない素材が多いので子どもが急に立っても安心です。
また、自立しやすいものが多いので使わない時間には立てて収納できるのが便利です。
次亜塩素酸水で拭いてもすぐに乾く素材で、タオルなどの綿製品よりも洗いが簡単で清潔です。

また、手を洗うのも排泄と同時に習慣付けさせたい行動です。
手を洗いやすい環境を整えるために

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ステップをつけて手が届きやすいようにしたり

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このようなウォーターガイドを使って子どもの手でも届くくらいのところまで水が来るようにすると洗いやすいです。

先ほど紹介したステップはズボンをはく際にも便利です。
子どもは椅子に座ってズボンをはく方が上手に足を通すことが出来ます。

5.トイレットペーパーを1回分で用意する

保育園あるあるなのですが

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ウォールポケットにトイレットペーパーを1回分づつ入れて
子どもが自分ですぐとれるようにしておくと拭きやすいです。
透明なウォールポケットの方が見やすいのでお勧めです。
また、少し慣れてきたらペーパーホルダーの横に「ここまでサイン」といってトイレットペーパーをどこで切るかおしらせする視覚支援をしておくと便利です。詰まりも防止できるのでとってもいいですよ。

6.立ち便器の際の足置き場

立ち便器は汚れやすく、集団でトイレに行くと必ずだれかおこぼれを・・・
便器から離れたり隣の人と話をしたままで方向が・・・という困り感がよくあると思います。
そのような際は

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このようなステップマーカーをつけて足の置き場を提示しておくと自然と子どもは足を合わせるのです。不思議(笑)

並ぶ場所にも置いておくとどうやって待つか説明しなくてもいいので喧嘩になりにくいですよ。

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トイレの個室や立ち便器にマスキングテープで印をつけて置くと「黄色空いたよ~」等と声を掛けやすくなります。トイレや嫌だという子も好きな色には入るなどこだわりを利用して誘導することも出来ます。


P.S 最後まで読んでくれた方

おすすめのおまるを紹介します。

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小さい子どもたちの股関節を考える養育者たちに人気のおまる!ホーロー製でお手入れ楽、取っ手付きで斜めに使うこともできる。子どものひざ下サイズに合わせやすいので踏ん張れる・・・などなどいいこと尽くし。

保育園で使用しているところもあるんですよ。画像が商品ページにジャンプできるようになっているので是非、見てみてください~

お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。