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繋がらないと見えないこと

こんにちは。Hinaです。
今日は「地域と障害者」について課題に感じていることを聞いてください。
(記事を書いているときはいつも、読んでくださる皆様にお話を聞いていただいている感覚です。話し相手になっていただいているみたいで、感謝でいっぱいです。)

社会福祉士として、障害を持った子どもが中心のケースと関わることがあります。
その中で”この子の場合は普通級よりも支援級のほうが良さそうな気がする”けれど親御さんが反対している、というケースがよくあります。

支援者の中では”支援級の方が適切”という見立てでも、親御さん、特にお母さんが普通級への進級を希望されることが非常に多いです。
我が子の障害を受け止めたくない気持ちがあるのだろうか、それとも何か不安があるのだろうか、と色々気持ちを考えるのですが
支援者としては”無理に普通級に入れて勉強についていけないと、辛くて不登校になってしまう”なんてリスクが頭をよぎります。

もちろん、普通級に進級してからこそ獲得できる能力があるのも事実です。
例えば北欧ではインクルーシブ教育が広まっています。
障害がある子もそうでない子も、みんなが同じ教室で学ぶのです。
そこでは勉強が得意な子が苦下な子に教えてあげたり、生徒は上で助け合ったりすることが自然にできています。

普通級の中で自分なりに工夫したり、周りの子に助けてもらって十分に学ぶ、普通級の子を含めて広く人間関係を構築する・・・•
日本の普通級の中でも、こういったことができると良いなと思います。

しかし、今日の日本では馴染めずにはじかれてしまうことが多いのです。
支援級で個別に教育を受ければ理解できた内容も、普通級における説明では理解が難しいことがあります。
それを分かっていても、支援設への進級に頷かないお母様が言った一言にハッとさせられました。それは、
「支援級なんかで学んで、この子は将来どうなるんですか」
という言葉です。

その言葉を聞くまで、お母様に必要なのは障害に対する理解と受容だ、と思っていました。
しかしこの言葉を聞いて、
こちらが提供しなければならないのは”モデル”だったのかもしれない。障害を抱えながら社会で働いている人のイメージがついていないのでは?
と思ったのです。

それに気づいた時同時に、
地域の人からは、障害を抱えながら社会できちんと働いている人の姿が見えていないと気付かされました。

私は普段から障害者と関わっており、障害を持っていても働いている人がいること、結婚してお子さんを育てている人がいることを知っています。

しかし、多くの人はそうではないのかもしれません。

障害がある人=施設入所している人=地域では生活できない人と思っている人もいるのかもしれません。
私たち支援者にとっての地域と、地域の人から見た障害者のイメージに誤差があるということを忘れていました

ここ数年で障害に対する認識が広がったのと同時に、障害認定される人も増えています。
あなたの近所のコンビニでレジを打っている店員さんや、電車で隣に座った人も、
もしかしたら何かの障害と付き合いながら、時には苦しさとも向き合いながら働いているのかもしれません。

地域の”障害特性に対する理解”が進めば働けるという人は、人手不足が叫ばれる今の日本において”要支援者”ではなく”重要な人材”です。

障害者支援に携わる者、そして地域活動支援センターという地域と施設の繋ぎ手となる立場にいる私だからこそ、まずは障害者と地域のつながりを作っていきたいなと思わされました。

では、また🌻


社会福祉士の私が思うことをつらつらと書いています📖
読んでみてください。


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