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【風呂酒日和27-1】 松の湯(まつのゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


平たくて広い通り。
錦糸町のちょっと入った通りはまっすぐで広い道が多い。
倉庫なども多く、大型車両が入りやすいからだろうか。

下町感ともちょっと違う、でも真新しくはないなんとも言えない雰囲気。
そんな広めの道を歩いていると、どーんと立派な建えがまえが現れた。
おお...なんだかお屋敷みたいだ。
そんなことを思いながら入口へ。


3色で塗り分けられた靴箱はカラフルだけどレトロで絶妙な色合い。
扉を開けると、すぐ右手に券売機が現れた。
左手にはかつて受付だったのだろうかと思うようなカウンターらしきスペースがあったが、店員の人はそのカウンターの外に立っている。
「いらっしゃいませ。」
カウンターの中や上にはタオルや飲み物のミニ冷蔵庫など色々なものが並ぶ。

券売機にはなにやら割引デー用のボタンがあったり様々な工夫を凝らしていることがわかる。
家庭の日と書かれた入浴料は230円と半額のボタンになっている。
いつなんだろう、家庭の日。いいな。
毎月26日の「風呂フロの日」はタオル類が無料で借りられるらしい。よい。


入浴券と今日は26日ではなかったので貸しタオル券を購入して横に立っている若い店員さんに渡した。

ロビーの雰囲気は、なんだかちょっと田舎の小さな旅館みたいな空気。
点々とものが置かれていて、テレビとベンチ、テーブルがあり、本、雑誌、新聞などがずらり。


タオルを借り、脱衣室に入って驚いた。
天井が、とても高い。そして、かっこいい。
迫力のある木の天井だ。
床も昔ながらの木の床で、年季は入っているものの綺麗にワックスがかけられ、つやつやピカピカだ。美しい。
私が子どもだったらここでゴロゴロ転がりまわっていてもおかしくない。
人もいるし大人なので自重する。


トイレも古いのに床のタイルから何からピカピカだった。
きっと毎日丁寧に掃除をしているのだろう。
ロッカーや洗面所などの設備もそれなりに年代を感じるが、とても綺麗で古さは全く気にならない。

からの、もう一度見入ってしまうくらいの立派な天井。
なんだか、相撲部屋みたいだな。なんて思う。
あくまでイメージであり相撲部屋に行ったことはないが。
ロビーのテレビが相撲だったせいだろうか。それとも両国が近いからイメージが引っ張られているだけだろうか。

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