毎回、欠かさずに見ている映画シリーズがあります。

　
007シリーズ（ダニエルクレイグになってから）とスターウォーズシリーズ、もうひとつがミッションインポッシブルシリーズです。今回も「フォールアウト」観てきました。ちょっと内容詰め込み過ぎだったけど。相変わらずベンジーが面白すぎ。

　
ミッションインポッシブル（長いので以後MIと略）はテレビシリーズから好きだったので、映画1作目の展開はかなり斬新でした。フェルプスが悪役ってね。役者本人も驚いたみたいですけど。ジャンレノの壮大な無駄遣いもつい先日のことのように思い出されます。

　
2作目はジョンウー劇場で鳩飛びまくりしか記憶にございません。世界観めちゃくちゃ。ブライアンデパルマからジョンウーって”藤子不二雄A”から”さいとうたかを”にスイッチするようなもんだぞ。そこから「LOST」の監督JJエイブラムス登場でグッとおしゃれになったMI3、クレムリン大爆破という冷戦中じゃ絶対やれなかったゴーストプロトコル、個人的にオープニングと裏返しのエンディングがカッコよすぎる一番好きなローグネイション、そしてローグネイションから続きの今作へと繋がるわけですね。もっと語りたいけどキリがなくなるので割愛します。

　
ちょっと調べてみたら、もう第一作目から22年（！）が経過してるんですよ。34歳でスタートしたトムも御年56歳。1作目の時に生まれた人も大学卒業してるんですから、そりゃみんな年取るわけですよね。

　
そんなトムの年齢が進むにつれて話題になっていくのが、アクションをほぼ全てスタントなしで自らこなしていこと。今作でもヘリでの空中戦のために長時間の訓練を受けたりビルに宙づりにされたりビルの間を飛び移ろうとして骨折したりと満身創痍になりながら奮闘しています。いやもう全盛期のジャッキーチェンじゃ。

　
一般的に考えたら、大スターなワケだしアクション俳優でもないんだし本職に任せればいいじゃん、と思いますよね。そんな疑問に対してトムはこんなことを答えています。

”キャリアを通じて、いつも自分にチャレンジすること、そしてどんな作品でも観客のために全力を尽くすことが自分の主義なんです”
ーフォールアウト・来日記者会見よりー

　
自分のことも観客のことも満足させる、さすが真のハリウッドスター。カッコよすぎる。まさかトムがこの歳になってジャッキーチェンより動けるようになるとは思ってなかったけど。今こそ共演してくれないかな。

　
相変わらず日本でも人気の高いトムですが、僕はやはり「現役感」というワードが彼の人気を支えているのではないかと思うのです。

　
自分の映画は自分で出資して陣頭指揮を取り、アクションも自分でこなし、プロモーションも積極的に行う。全ての面で最前線に立ってるわけです。

　
段々と裏方に回ったり、楽をしようと思えばいくらでも出来る立場なのに現役の役者やプロデューサーとして現場に立ち続ける。その現役感が「トムクルーズ」というブランドの鮮度を落とさせないし、ファンの関心や憧れを集め続けることに繋がっているのではないでしょうか。

　
裏を返せばトムクルーズほどの人物が現場にこだわっているわけで。そうでない我々が手を抜いていいわけがありません。

　
ファッション的な観点からも、現役感というワードはとても大切だと思っています。”それ風”にすることは出来ても、実際に今現場で活躍している人にはどうやっても勝てない。現場を持っていなかったり現場を離れたりしたら途端に鮮度が落ちる。現役ならではのエネルギーやハリが失われてしまうんですね。

　
トムは生涯現役だから、白シャツにデニムというスタイルでもカッコよく決まる。次はこれをやろうというエネルギーに溢れているから着飾らないスタイルがアクティブに感じられるのです。変に着飾らなくても素敵な人には、そんな理由もあります。

　
やはり「やらねばならない」「やりたいことがある」という前向きなエネルギーは大きな影響を与えます。逆に言えば、自信のない、やる気のない人にどんな素敵な洋服を着せても良く見えません。

　
自己の研鑽のためにも、もし何かを発信したり作品を生み出す仕事をしているなら仕事のためにも、常に最前線に立つべきだと僕は思う。後ろに引いた人の言葉なんて説得力ないですもん。

　
トムクルーズには学ぶべきことが本当に多いのですが、結婚離婚歴の多さと時折見せる奇行だけは学ばないようにしたいと思います。

　
あ、ちなみに「トムが映画で必ず一回はやる、物理的衝撃を受けたあとの仕草」というモノマネが出来ます。今後も披露する機会はなさそうだけど。

　
−ここだけの話が聞ける、ファッションのお役立ちメルマガ配信中です−
スタイリスト神崎のここだけの話
最新トピックは「秋の立ち上がりに何を買うのがオススメ？」
https://www.reservestock.jp/subscribe/82327

−ご提供中のサービス一覧はこちらから−
https://ameblo.jp/zozotokyo/entry-12347221817.html