見出し画像

ベネッセSTEAMフェスタに参加して感じたこと〜いつもより短めで〜

 一般社団法人CAP高等学院の代表理事をしています佐藤裕幸です。CAP高等学院は広域性通信制高校である鹿島山北高等学校と提携しているサポート校で、高校卒業に必要な単位を所属する生徒さんに最適な形で取得をしてもらうためにサポートをする一方、時間割がないオンライン上の学校にすることで、生徒さんの情熱と才能を解き放ち、自分の在り方を考えてもらっています。そのCAP高等学院を運営しながら、他には増進堂・受験研究社の客員研究員として問題集の作問や編集などをしたり、青山学院大学地球社会共生学部の松永エリックゼミで、アドバイザーをしたり、福井県立高校で教員研修の講師などもしています。昨年は4月に刊行された『生徒一人ひとりのSDGs社会論』や10月に刊行された『学びとビーイング〜学校内の場づくり、外とつながる場づくり』に寄稿しました。また、来年度から東京にある上野学園中学・高等学校や岡山にある岡山理科大学附属高等学校など複数の中学・高校で「自分丸わかりチャレンジ」という講座をすることになりました。


ロゴをクリックするとCAP高等学院のホームページにアクセスできます

2024年3月23日(土)に社会人サポーターとして参加したベネッセSTEAMフェスタ。今回は、ポスターセッションを見ながら、感じたことをサラッとまとめてみました。

・目的の明確化→目的は発表すること?期限に間に合わせること?自分の思いや成果を他の人に知ってもらうこと?

例えば、発表日時は決まっているので間に合わせようとすることは大事。しかしながら、そのことによって易きに流れてしまっては、せっかく良いものになる可能性があっても自ら(もしくは学校の先生が?)良いものを潰しかねないことは自覚しておくことはとても大事です。時間のせいにしてしまうのも、“他責”のひとつと考えられます。

・“問い”自体何かを前提としているものになっていないか?→“問い”を立てることはとても大事。しかし、その“問い”から得られるものは、もはや選択肢がかなり絞られているものになっている可能性があります。つまり、“問い”を磨き上げる行程があまりにも簡略化されていて、目先の“問い”に飛びつき、それがそのまま使われている可能性を感じました。『リサーチのはじめかた』が参考になりますので、手に取ってみるのもアリです。

クリックするとAMAZONのページへアクセスできます

ただ、中高生には少し難しいので、是非とも探究を担当されている先生が一度目を通し、中高生が取り組みやすいように解釈してあげるのがいいと思っています。

・「誰のための、何のための、何故自分が」の明確化→取り上げているものが研究なのか、ソーシャルイノベーションなのか、モノ作りなのかで、変わるものかもしれませんが、仮説検証の際には、とても大切にしたいマーケティング思考です。

アンケートが先ではなく、インタビューをすることで自分の立てた仮説は本当に検証する価値のあるものか?インタビューで浮かび上がってきた新たな観点を基に不特定多数へのアンケートを実施する。考えうるものが複数出てきた時にABテストを実施するなど...そのあたりの仕組みづくりに甘さを感じるものがありました。

・「やりたいことをやる」ではなく、「やりたいことをやり続ける」へ→やりたいことをやりたい時にだけやっていても、それは一過性のものになりかねない。やりたいことをやり続けるために何が必要か?やりたいことをやり続けるのは熱意が大事だし、それと同じくらい仕組み化することが大事。それを伝える人が周りにいるかいないかで、成果も大きく変わるはず。

来年度いくつかの学校でそのあたりを伝える講座を持たせてもらいます。その前段階としても今回のフェスタはとても有意義でした。

僕自身、中高生の才能と情熱を解放するために、もっと学んでいきます。

最後に

 一般社団法人CAP高等学院は、広域性通信制高校・鹿島山北高等学校提携のサポート校です。教室を持たず完全オンラインで最適・最速の単位取得を実現し、空いた時間を生徒が自分のやりたいことを見つけるための活動に使ってもらっています。
 1日6〜7時間、机の前に座り先生の話を聞くだけの授業は一切ありません。自分の学びは自分で決めることができます。
 中学校3年生はもうすでに高校入試を終え、結果に一喜一憂しているときかもしれません。また、現在高校に通ってはいるものの、年度末になり「このままでいいのだろうか?」と漠然とモヤモヤしている高校生もいるかと思います。
 さらに、お子さんを見ていて、どことなく不安を感じている保護者の方もいるでしょう。
 もしそういう悩みやモヤモヤがあるようでしたら、いつでもCAP高等学院のホームページにアクセスして、お問い合わせください。入校するしない関係なく、ご相談を受け付けます。「完全オンラインの学校って、切磋琢磨できる仲間が見つかるの?」という疑問も出るかもしれません。そのような様々な疑問にも答えます!
 お問い合わせは、私のメールhiro.sato@caphighschool.comにでも構いません。
 また、来年度からいくつかの中学・高校で講座として受け持つことが決まりました「自分丸わかりチャレンジ講座」を個人向けに実施することとなりました。「『自分のやりたいことをすればいい』とは言われるけれども、いったい何をやりたいのかわからない」や「志望理由書に何をどうやって書いたらいいのかわからない」など、自分自身のことを本当にわからないと一歩前に踏み出すことが難しいことを、「自分丸わかりチャレンジ講座」を通じて理解できるようになるという講座です。こちらについての詳細もhiro.sato@caphighschool.comに問い合わせていただければ、いつでもお答えいたします。

この記事が参加している募集

探究学習がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?