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ブリックトレーニングのススメ

トライアスロンはスイム、バイク、ランの3種目を連続してこなすスポーツです。実際のレースでは「スイムからバイク」、「バイクからラン」への移行(トランジション)がある訳ですが、実はこの変わり目で身体にかかる負担は想像以上に大きかったりします。

そんな種目の切り替えに適応する為の練習を「ブリックトレーニング」といいます。今回はそんなブリックトレーニングについて詳しく解説していきたいと思います。

1. ブリックトレーニングとは

実際のレースを想定して「スイムからバイク」もしくは「バイクからラン」の複数種目を連続して行うトレーニングです。別種目へのスムーズな移行や、筋肉の動かし方を身体に覚えさせることを目的としています。

このトレーニングは種目と種目の切り替えを再現することが大切なので、1種目が終わった直後に2種目を速やかに開始することがポイントです。

2. なぜブリックトレーニングが必要か

別種目への移行は筋肉の動かし方をはじめとして、身体の使い方が全く違うものになります。これは頭では分かっていても、慣れないうちは身体が思うようについてこれません。自分の身体に種目の切り替えを適応させる必要があり、その為にブリックトレーニングを行います。

3. トレーニング方法① スイムからバイク

スイムからバイクへ移行するブリックトレーニングですが、実際にレース以外の環境では再現することが難しく、この練習ができる方は少ないでしょう。やるとしたら「海でスイム練習をし、あらかじめ浜辺に置いておいたバイクに乗り換えてバイク練習に移る」という方法が良いですが、それでも実行するにはかなり面倒です。

オススメなのは「プールで泳いだ後にプールサイドを歩く」という方法です。実際のレースではスイムアップ後、トランジション位置まで数百メートルほど裸足で移動することが多い為、これだけでも良いシミュレーションになります。

4. トレーニング方法② バイクからラン

一般的にブリックトレーニングといえば、こちらの「バイクからラン」の移行練習を差すことが多く、「ブリックラン」とも呼ばれています。

自宅をトランジションエリアとして実施するのがオススメです。バイク練習後、自宅にバイクを置き、靴を履き替えてすぐにランニングへ移りましょう。

実際にやってみると分かりますが、バイク直後にランへ移行すると想像以上に脚が動きません。普段行っている「元気な状態でのラン」と「バイクで疲れた後のラン」は別種目と言えるほど感覚が違うのです。しかし、この感覚は「慣れる」ことが適応への近道なので、身体に覚え込ませてしまうことが大切です。

距離や時間はそこまで長くする必要は無く、バイク後に10分程度ランニングするだけでも身体に感覚を刷り込むには十分な効果があります。慣れてきたらレース本番を想定してレースに近い距離設定でブリックトレーニングを行うと良いでしょう。

5. ブリックトレーニングの注意点

トライアスロンの練習として効果的なブリックトレーニングですが、複数種目を連続して行うことは運動強度が高くなる為、故障をしやすくなるリスクがあります。頻繁にやり過ぎることの無いよう注意して下さい。

6. まとめ

以上、ブリックトレーニングについての紹介でした。いかがだったでしょうか。

複数種目を行うトライアスロンならではのトレーニング方法ですが、何度か練習して身体の動きを覚えておけば、きっと本番のレースでもスムーズな種目移行ができるでしょう。ぜひ普段のトレーニングメニューに取り入れてみて下さい。

皆さんのトライアスロンライフがより楽しくなりますように!

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