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『何のために「学ぶ」のか』(1/2)

正確にはタイトルに「中学生からの大学講義1」がついてきます。
学生さんがターゲットです。でも、大人でも学べる部分は多いです。

一緒に学びましょう!

どんな本か

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7人の先生方が「学問」を紹介します。

各先生の専門分野から見た話なので面白いです。
また、お一人ずつ「若い人への読書案内」として本を紹介されているのも面白い。学びが広がりますね!

私が本書で気になったポイントのメモが5,000字以上ありました。そこからギュギュっと絞ってご紹介したかったのですが、あんまり絞れなかったので2回に分けます😅

(今回の先生)外山滋比古、前田英樹、今福龍太、
(次回の先生)茂木健一郎、本川達雄、小林康夫、鷲田清一

みなさん口をそろえて言うのは「大事なのは知識じゃない」ってことです。

外山滋比古 知ること、考えること

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知識が大事なんじゃない、「考える」ことが大事なんだ。

「100点満点」「知識がたくさんあること」
これらは、本当の人間の力ではありません。
知識ばかり集めて喜んでいる人を「知識メタボリック症候群」と呼んでいるのは面白いです。

知識ばかりだと、何がダメなのでしょうか?
→だんだん馬鹿になる。
 それは、「新しいことが考えられない」「判断をする力がない」から。
→そして、この先30年もすれば、結局はつまらん人間にしかなりえない。

では、どうすればいいか?
自分の責任で、自分の力でものを考えて行動できる人間でなる。
→良い知識を適量、しっかり頭の中に入れて、それを基にしながら自分の頭でひとが考えないことを考える力を身につける

また、こんな警鐘を鳴らしています。

経済大国だなぞと言われていい気になっているうちに、「人間は何のために生きるのか」という大切なことを忘れてしまった。

そして、若者に対してこんな言葉をかけています。

どこで待ち受けているかわからない荒々しい困難に負けないで、むしろ困難をチャンスととらえ新しい人間力を身につけ素晴らしい人生を切り開いていってほしい。

若くなくても同じです。「今」スタートできます。

前田英樹 独学する心

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独学とは、誰かに何かを教えてもらうのではなく、自分の力で学問をし、何か得ること、生み出すことである。

みなさんは「独学」していますか?
わたしはどうでしょう。noteへのアウトプットはまだ「生み出す」レベルではないなぁと「もっと成長しないと!」と自分を鼓舞する思いです。

二宮金次郎の話が出てきます。
学校にある銅像はよく見ましたが「実はよく知らなかった」のが本当のところです。この二宮金次郎から独学する心が学べます。

独学する心を持った人は、社会に出ても、どこにいても、何をしても強い。愚痴を言ったり、恨んだり、不運を嘆いたりはしない
人に文句を言われても、反抗せず「じゃあどうすればよいか?」を考え、行動できる。自分の体を使って発見したものは知識ではなく、技になる。

先へ進むための愚痴であれば許してほしいなぁ。

先生が新入生に対して教えていることが2つ紹介されています。

①教員の知識に振り回されてはいけない。
 学ぶべきは、教員の知識ではなく、彼らが考えるときの型だ。

②自分が生涯愛読して悔いのない古典に出会え。
 対象への愛情がないところに学問というものは育たない。

先生からの本の紹介の1冊は、
法隆寺の宮大工である西岡常一さんの『木に学べ』です。「木から学ぶって何だ!?」と思い購入し読了しています。別途アウトプットしたいです。

内村鑑三の『代表的日本人』も面白そうです。

今福龍太 学問の殻を破る

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殻は破られるためにある

否定すること  殻に閉じこもる。同じ枠組みの中にいつづける。

①殻を破らず、一つの守備範囲の中でだけ物事を考えていては、そこから決して真に新しいものは生まれない。

②与えられた枠組みの中でだけ仕事をしていれば楽である。わかりやすい情報に依存していれば、深く考える必要もない。しかし、未来を切り拓くこともできない。

肯定すること → 難しいわからない

①難しい本を否定的にとらえてはいけない。易しく読めるものの方が、むしろすでに出来上がった知のくり返しに陥っていることも多い。

②「わからない」は、ネガティブでつまらないことではない。そこにポジティブでおもしろい未知が隠れている。

私も「わからない」ことがいっぱいです。だから学びを楽しめています。

先生のまとめとしては、こうです。
冒険をする。
わくわくする未知の世界と出会う。
・殻を破って新しい未来を切り拓くことを恐れない。
・誰がなんと言おうと、自分の信ずる道を進む勇気を失わない。

学問は、われわれの日常世界と無縁ではありません。
世界は学びと問いにあふれています。
世界と出会うことによって改めて自分を発見しなおすこともできるでしょう。

つづく


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何のために「学ぶ」のか


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