丁寧に。ゆっくりと。
我が家の昨日の晩ご飯はカレーでした。
子供の好きなご飯といえばカレー、というのは昔も今も変わらないように思います。わが家の子供たちもメニューがカレーの時は食の進み方がいつもと違います。
昨夜も一皿目を食べ終えた次男が「おかわり!」と皿を差し出しました。その皿を受け取りながら「どれくらい入れる?」と奥さんが尋ねると次男は少し考えて「ちょっと」と答えました。
この場面では”ちょっと少なめ”という意味だけど、よく考えると”ちょっと多め”でもおかしくないよなと思いながら、そのやりとりを眺めていました。
ちょっとには少なめというのが意味的にも流れ的にもセットで使われることが多いですね。
それで思い出したのが、ゆっくりという言葉も似たような使い方をしていることです。
ゆっくりは速さが緩やかという意味がありますが、丁寧にという意味が含まれることがあります。
丁寧に字を書く時には「ゆっくりとね。」と言ったりもしますし、ヨガで呼吸や動きを丁寧に感じるために「ゆっくりと。」と言葉がけすることも多いです。
ゆっくりは速さを表す言葉で、丁寧は心の様子を表す言葉だから、本当は違うものだけど自然とセットで使われています。
しかし、現実には速く丁寧も可能なはずで、一瞬で勝負がつくようなプロのスポーツ競技などは速く丁寧にが要求されるんだろうと思います。
だけど、速く丁寧は難しい。それに比べると、ゆっくり丁寧の方がまだ難易度は低くなります。だから、ゆっくりと。は丁寧に。への架け橋の役割をしているのだと思っています。
丁寧に。を目指すなら、まずはゆっくりと。
ただスローに動いてみても、丁寧さが身につくとは限らないのだけれど。
僕がいつからか「ゆっくりと。」を心の中で唱えるようになったのは、ゆっくりを目指しているんじゃなくて、「丁寧に。」を目指しているからなんだなと改めて気づきました。
丁寧に。ゆっくりと。
どちらも好きな言葉である。
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