見出し画像

ブレインメンタル強化大全を読んで

 健康とは人生における全ての土台であり、健康なくしては人生の成功はありません。どんなに地位や名誉や財産を得たとしてもそれが健康と引き換えに得たものなら幸せにはなれないでしょう。

 この本では健康をなくさないようにするための6つの生活習慣について何をすべきか明確に答えています。6つの生活習慣とは「睡眠」「運動」「食事」「禁煙」「節酒」「ストレス発散」の事です。

 まず大前提で病気を予防する知識を得る事を目的とされているのですが、この本を手にする前の時点で私はすでに病んでいました・・・。

 だめじゃん!って思うかもしれませんが、この本は病んだ後でも十分病気の悪化を予防する知識を得ることができます。

 それでは私が自分に当てはめて生活習慣について考えていきましょう。

【睡眠について】

 1日6時間未満しか寝ない人はそうでない人に比べて死亡率が5倍だそうです。1日7時間睡眠が基本で8~9.5時間寝られればベストの睡眠だそうですが、私はだいたい7時間の睡眠はとれてましたね。0時に寝て7時に起きれば7時間なので睡眠の門限を0時にしてました。

 しかし以前、メンタル疾患で一度仕事をリタイアしたときは日中寝てばかりいたので夜中に起きてゲームばかりしてまた昼間に寝るという悪循環を繰り返してました。昼夜逆転というやつです。このころの体調は最悪でしたね。夜通し起きてると明け方に脳細胞が死んだような疲弊感を感じていましたがきっと死んでいたのでしょう。

 この本によると寝ている間に脳内細胞がジェット水流のように羊水に洗濯されていて朝リフレッシュした脳で一日を目覚めるそうですから、間違いなく死んでいたことを確信しました。

 今後の人生では睡眠をおろそかにしません。絶対。

【運動について】

 学生の頃はずっと剣道をしていたので運動量はかなりありました。しかし、誰でもそうだと思うんですが社会人になると自分から率先してやらないとあまり運動しなくなりますよね。

 私は30代前半までは結構スポーツをしていました。しかし、仕事や家庭のストレスが歳を取るごとに増していくと時間が空くと何もしたくなくなり運動から足が遠のいていきました。

 しかし、そんな時こそ率先して運動すべきだったんですね。この本によると運動で得られる幸福は「健康になる」「長生きする」「頭が良くなる」「仕事能力が上がる」「人間関係がよくなる」「痩せて外見が若く見える」と、運動するだけで欲しい幸福は全て手に入る!と謳われています。

 私としては特に最後の「痩せて」というキーワードが引っ掛かりました。たしかに加齢で体重が増加するのは高カロリーな食事に合わない運動量になるからだと思います。肥満は生活習慣病の源です。健康にはかかせないですよね。

 それゆえに「健康になる」「長生きする」というのはその由縁かと思います。「頭が良くなる」「仕事能力が上がる」というのは論より立証されています。

 作家の村上春樹さんは毎日走っているとか聞きました。それに、映画の新海誠監督はアイディアに煮詰まると走りに行くそうです。運動して脳が爽快になるとアイディアが浮かぶみたいですね。

 自分も煮詰まったら走らなきゃ!しかし、日頃運動してない人間がいきなり走るのは逆に体に負荷がかかり過ぎて危険なのでまずは散歩から。次はその散歩について触れようと思います。

【朝散歩について】

 著者の樺沢紫苑先生は常に「睡眠」「運動」「朝散歩」というのを健康の基礎として提唱しています。朝の散歩の何がそんなに健康にいいのか。

 それは朝日を浴びることによって脳内のセロトニンという物質が活性化するからだそうです。セロトニンって何?というのは全部書ききれないので重要な部分だけ言うと、「セロトニンが不足するとメンタル疾患になりやすくなる」という事です。セロトニンを活性化させることは健康であるための基本なんですね。

 世界にはロシアかどこかだったと思うのですが、一日中夜の都市があるそうです。朝が来ないと人間どういう事になるかというと、まず体内時計が狂います。朝か昼かも認識できず、睡眠のリズムも狂います。

 なので、その国の人は朝の時刻になると一斉に室内にライトを照らして朝の明るさを作ってリズムを保つそうですが、セロトニンが活性化するために必要な明るさの単位(ルクス)は朝日の明るさである約2500ルクス。それに引き換え室内灯の明るさはせいぜい約300ルクス。

 セロトニンが活性化するわけもなく、その都市ではメンタルを病む人が多いそうです(自分ならそんな街は出ますが)。

 朝日を浴びることは体内時計もリセットし、ビタミンDの生成も行うので朝日を浴びることは極めて重要な要素なのです。健康な人はだいたい15分くらいの散歩で十分だそうなのでそんなに敷居も高くないです(メンタル疾患に人は30分必要)。

 散歩は朝起きて1時間以内、午前中に行うのが好ましいとの事。ぜひ実践してみましょう。私も朝時間があるときは散歩を心がけてます。毎日できなくても週3とかできる範囲でやっていけばいいと思います。

【生活習慣について】

 まずタバコ。これについては今更言うまでもなく、その悪害は知られるところなのでその辺は省略しますがタバコを吸う人は吸わない人と比べて寿命が約10年縮むそうです。脳やメンタルにも極めて悪いそうなので今すぐやめましょう。

 と言っても、簡単にやめれれば苦労しないようで禁煙成功率は高くないようですね。私はタバコは吸ったこともないので関係ないですけどね。

 次に食事。これもゴマンと食事の本があるのでこの本では細かく詳細なことには触れていませんが、食事のとり方や食べてはいけない物など基礎的な事が一通り書かれています。

 これを読むと改めて体に悪いもの食べてるなぁと思いましたが、パーフェクトな食事のとり方を現代人がするのは難しいと思うのでできる範囲を改善していければ健康に少しでも近づくのではないでしょうか。

 私は油っこいものやクドイ物を避けるようにはしていますが、古来の日本食は保存できる調理法が多いので漬物とか佃煮とかクドイものが多いです。そういうものは控えめにして味噌汁も薄味にしましょう。(私は濃い味噌汁大好きですが)

 次に飲酒について。飲酒法も様々あるのですがやってはいけない飲酒法はストレス解消のための飲酒ですね。あとは毎日飲む、たくさん飲む、寝る直前に飲む。それぞれに大きな弊害があります。しかし心当たりのある方は多いのではないでしょうか。

 私はメンタルを患ってから基本的に飲みません。友人との酒席でのみ飲みます。主治医に聞いたらほどほどに、と言われましたが。
 
 本来なら絶対禁酒!なのですが酒の飲めない人生もつまらないですからね。2,3か月に1度くらいの酒席でほどほどに飲むくらい許して。

【休息について】

 休息とこの本には分別されているのですが、日記をつけると自己洞察能力が高まり健康力がアップする、という事が書かれています。

 こう見えて私、ブログはサボりがちですが日記帳をつけているんですよ。5年日記、という本みたいな日記帳でなんと1冊で5年分日記が書けます。

 今年1月から始めて現在まで休まず続けています。サボり症な私が奇跡に近い所業なのですが、どうにも洞察力がないのか毎日単調な事を書いてしまいます。

 樺沢先生にそれを伺ったところ、日々違う行動をとるように心がければおのずと違うものが見えてくる、という旨の回答を得ました。

 要するに日々の出来事を捏造するのです。自ら作り出す。単調なら自分で変えてしまえばいい。道端に咲く小さな花を見つけて写メを撮り、今日はこんな素敵な花を見つけました。とリア充を気取る事で本当にリア充になれる。幸せな気持ちを創り出すことが出来る。今までの自分にはなかった発想でした。

 自分は何も幸せな事がないと嘆く時間があれば自分で捏造しましょう。そうして幸せの見つけ方を学べるのではないでしょうか。



 この本には幸せにつながる多くの健康の知識が書かれています。現在病んでいる方でも十分間に合います。この本を読んでともに幸せになりましょう。


※この感想文は樺沢紫苑先生主催の感想キャンペーンにおいて「優秀賞」をいただきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?