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お悔やみ お見舞い

2024年1月21日



令和6年能登半島地震につきまして、お悔やみを申し上げます。
被災された皆様とご家族へお見舞いを申し上げます。
被災された皆様の生活が1日も早く安全になられることをお祈り申し上げます。

 金沢・富山を廻った時、能登島までは伺いましたが、そちらより北へは、そちらだけでゆっくり伺いたいと思い、まだ撮影しておりませんでした。今回の被害は、非常に残念ですが、深い文化をお持ちの地域、必ず復興されると信じております。伺うことが可能になりましたら、応援の気持ちを込めて、ぜひ、伺おうと思っております。



虚栗集
竹冷文庫
国文学研究資料館「歴史的典籍NW事業」によるデジタル化東京大学総合図書館東京大学学術資産等アーカイブズポータル https://da.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/portal/
虚栗集
右頁 前から二行目
竹冷文庫
国文学研究資料館「歴史的典籍NW事業」によるデジタル化
東京大学総合図書館
東京大学学術資産等アーカイブズポータル
https://da.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/portal/

 氷苦く 偃鼠が喉を うるほせり 芭蕉 

 こおりにがく えんそがのどを うるおせり

寒さのため、溜めた水が氷になっている。その氷は苦くて、「偃鼠(モグラ)」になったような気分で、喉を潤した。

筆者解釈

 当時の江戸深川は、井戸から良水がとれず、水売りから買って、甕などに溜めて、飲んでいたようです。


 

 「偃鼠(えんそ)」について

第一 逍遥遊 荘子
第一 逍遥遊
荘子
左頁 後ろから三行目
(哲学館第10学年度漢学専修科講義録)
安井小太郎 述
哲学館
国立国会図書館デジタルコレクション
インターネット公開(保護期間満了)
https://dl.ndl.go.jp/
第一 逍遥遊 荘子
第一 逍遥遊
荘子
右頁 
(哲学館第10学年度漢学専修科講義録)
安井小太郎 述
哲学館
国立国会図書館デジタルコレクション
インターネット公開(保護期間満了)
https://dl.ndl.go.jp/

 古代中国で聖天子の堯(ぎょう)が、許由(きょゆう)へ天下を譲ろうとしたとき、許由の断りの言葉。

鷦鷯巣於深林不過一枝
偃鼠飲河不過満腹
歸休乎君、予無所用天下為

逍遙遊
荘子

鷦鷯(しょうりょう)(ミソサザイ)が林中に巣をかけても、必要なのは一枝に過ぎない。
モグラが河で水を飲んでも、腹を満たすには僅かな水で充分だ。
君よ、帰って休んでくれ。私がこの天下において為せる事など何もない。

筆者解釈

 老子の「足るを知る」、分相応の生き方を望んだ言葉で、名声を得て宝を得るにはそれ相応の働きをしなければならないとし、ただその名を得るだけでは、重要なもの、本来の自分をなくしてしまうかもしれないという賢者である許由の言葉です。
 芭蕉は、この「偃鼠」という言葉を用いて、世俗の名声にとらわれることなく、俳諧に徹しようという気持ちを表したのかもしれません。

 ミソサザイ




薄いピンクのバラが雨に濡れていました。

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延ふ葛の 絶えず笑みにて 芥拾へば
いつしか和み 円(まろ)となりけり   広在

山口 広在

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バスの雨の車窓




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#荘子 #逍遥遊 #老子
#俳句 #和歌 #短歌



#暖かくしてお過ごしください
#どうぞお元気で

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