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#4 日本語パートナーズ経験者として今だから言えること。(派遣前研修の裏側)

前回、
日本語パートナーズへの応募の準備。
というタイトルで書いてみた。

その応募用紙の中で
『NPとして自分が活動するイメージを
具体的に記述する』

という欄について、
1回しかやったことのないことでも
NP活動に反映させると面白そうなものなら
とにかくたくさん列挙すべきであると書いた。

それは何故か。
日本語パートナーズ(NP)経験者として
今だから言えること
があるからである。

列挙した中でも、
文化紹介として実現させたいものは、
後に行われる派遣前研修で
研修後(の放課後)に
体験教室などを開催することができる。

これはあくまで自主的であり、
各研修人数や、派遣国
状況によって異なるのかもしれない。

私の場合、
他国を含めて素晴らしい同期達に
めぐり合うことができた。

そして短い研修期間の中でも
グループメールを利用し
積極的に放課後や休日を使って
様々な文化紹介を
共有したり、体験することができた。

そこでは
様々な意見の収集ができるだけでなく、
その活動方法を互いの視点から
情報交換することができる。

実際、私も1度しかやったことがなかったが
『これは現地で文化紹介として
やってみたい!』
と思ったことを
放課後、他国の同期と共に開催した。

すると、参加してくれた他の同期から
『ここは、中学生には難しいかもね。』
『これは前もって切って用意しておいたほうが
時間短縮につながるね。』
『この素材のほうが安くてたくさん手に入るよ。』
『これは100均より、ここのほうが多くて安い。』
『現地にこれ(材料)がなければ、
牛乳パックが使えるよ。

など様々な意見をもらうことができた。

その後、
実際に現地での文化紹介として使うもので、
かつ
日本でしか手に入れられないようなものを
購入する際、その時の意見が大変重宝した。

放課後時間を使って折り紙教室に参加。この時は折り紙でコマの作り方を習得!

実際の文化紹介として行った際は、
事前に切って準備したり、
1クラス目でやった反省を活かして
次のクラスでさらに改善
した。

いつも初回のクラスでは
生徒や先生には申し訳ないが、
反省することも多い。
緊張も倍増、
その分、発見も多い。
間違えても、失敗してもいいから
まずはやってみるの精神だ。

例えばゲームや遊びを紹介するとき、
予想外のことが起きたりする。
自分の普通は
他人にとって普通ではない
のだ。
自分のものさしで
他人は測れない。

お箸はみんなが使える。
プールはみんな泳げる。
大縄跳びはみんな飛べる。
周りを待たずに食べてしまう。

もしかしたら、
お箸は寿司の時だけ使うかもしれないし、
日本のような島国ではなく
内陸国だった場合、どうだろう。
ほぼすべての学校に
プールはあるのだろうか。

縄は遊び道具ではなく生活用品だったり
食事を待つ文化や空気なんて
知らない人だっているだろう。
だって
誰だってあったかいうちに
美味しいものは食べたいもんだ。

そんなときは、
本来のルールを少し変えたり
生徒たちが自分で考えてみたり
(時には、私の説明が下手で
勝手に変わったり)
工夫してみて、
なんとなくこんな遊びや文化が
自分の知らない国ではあるんだな
、と
楽しんでもらえたら
それで十分だと思った。

特にベトナムの中等教育の場合、
1コマは45分で休憩は5分しかない。
短い時間の中で完結させるためには
準備はもちろん
できなかった時のことを考えたり、
周りの同期に相談してみたりして
助言をもらうことも大切だ。


大手メーカー勤務、現役日本語教師、
現役教師、大学生、院生、介護職員
サービス業、デザイン事務所勤務。。。

様々な職種、幅広い年齢層が集まり
一つの目標に向かって進むことで
そこには
いろんな意見が無数に広がっていた。

これも
日本語パートナーズの魅力の一つだと思う。


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