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最先端の自転車都市コペンハーゲン。Hej!と笑顔が生まれてくる場所。キャンプ旅3ヶ月③


1.テントを立てて地図を広げる。
2.この辺まで行けそうだからこの辺にあるキ   ャンプ場は…ここ!決定。終了。

これが私達の旅。
これを3ヶ月繰り返した笑

こんな行き当たりばったりでも自転車旅ができた国デンマークについ書きたい。

DK-CAMPの地図。
道路とキャンプ場情報が細かく載っている。
番号がキャンプ場。かなり多い!


道路地図。
かなり細かく載っていてこれがあればどこへでも行ける。
デンマークはほとんどが平らな土地で、自転車道もほぼ全ての車道の隣に作られている。田舎の方へ行けば、車道から離れたかわいらしい細道が自転車道だったりする。
車両と同じような扱いなのでルールを守ることは当然だが、ルールを守れるようなしっかりとした仕組みが出来上がっている。
最初は手信号にも慣れず、猛スピードで走っていくデンマーク人達の邪魔をしないよう頑張ることに一生懸命だった。信号待ちで隣に並んだ女性の足が長く、サドルの位置が私の肩くらいにあった時はなんとも恥ずかしいような面白いような気分だった。

考え、試し、実行する。全ては人と地球のしあわせのため。それがデンマーク。

デンマークが1990年以降、様々な実証実験や政策を実行してきた結果、このような自転車大国になったとのことだが、さらに2025年に向けて通勤・通学者の自転車利用率を50%まで高めるという目標を立てている。
デンマークという国を作ってきた人々は、素人の自分からみてもかなりスマートでシンプルだ。
未来を見据えて本当に必要な事に向けて正しい道を行く。そんな一つ一つが、今のデンマークの環境や教育、人間性や福祉に表れている。


自転車スーパーハイウェイ

2017年までに、デンマーク東部とスウェーデンにまたがる大都市圏にリング状の環状線も含めて8本の自転車スーパーハイウェイが開通している。
現在、自転車で通勤・通学するコペンハーゲン市民は多く、片道20㎞もの距離を自転車移動している人も少なくないらしい。
さらにデンマーク政府は、より多くの市民に自転車移動にシフトしてもらうための取り組みにも力を入れた。
分かりやすいルート表示やパンク時に使える空気ポンプの設置などの自転車スーパーハイウェイの整備はもちろんのこと、コースの中には林間コースもあり、心身ともに健康を維持できるような工夫も取り入れている。


信頼と幸福


デンマーク人に肥満が少ないのも、こうした自転車利用率が関係しているとも言われている。
人々が心身ともに健康になり大気汚染も減る。多角的な側面から政策を考え実行することで、人間や地球のより良い環境作りに繋がる。
長い年月をかけて培ってきた政府と国民との信頼関係が、さらに確かな幸福感へと繋がり続けているのだろう。

道行く人同士「Hej!」と笑顔で挨拶を交わし、異国から来た私達に気軽に声をかけたり家に招いてくれたりする。
そんな、人への無条件の信頼や愛情が育つのはこういった環境や生活への安心感にあふれているからではないだろうか。

どの国も同じようにとは言わない。
個人レベルでしか幸福を期待できない国もある。
それでも、同じ地球上で同じ人間がやっていることなのだ。
人同士が国同士がこうして信頼しあって幸福を実現していくことは、決してできないことではないはずだと信じたい。



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