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気になるスタートアップ5選 vol.14 :: #エンプロイーサクセス #O2Oプラットフォーム #カレー #カメラ


✔︎ エンプロイーサクセス「Well」
✔︎ O2Oプラットフォーム「Fave」
✔︎ 長寿のエコシステム「Juvenescence」
✔︎ 会員制・招待制のカレーブランド「6curry」
✔︎ カメラのサブスク「GooPass」

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#エンプロイーサクセス #ワークエクスペリエンス

Boulderは2019年4月に設立されたばかりのスタートアップ。代表取締役の牟田吉昌氏はWellを「従業員がより前向きに働きやすくする『エンプロイーサクセス』プラットフォーム」と説明している。

牟田氏いわく、エンプロイーサクセスとは「自社の収益と従業員のウェルビーイングを両立させるという概念」(牟田氏)。同氏は、企業はCSRやIR、カスタマーサクセスやPRなどに力を入れている一方、エンプロイーサクセスに関してはないがしろにしがちだ、と話す。「従業員ファーストに考え、彼らのために何かをするという概念が曖昧になっている。その状況を改善するための仕組みを我々が作っていく。エンプロイーサクセスを日本で流行らせたい」(牟田氏)。
現段階ではα版のWellは、Slackなどのコミュニケーションツール上で従業員の行動データを取得、AIで解析し、個人および組織のコンディションを可視化することができるツールだ。

大きな特徴は、アンケート入力を省きコミュニケーションツールからデータを取得するため、従業員や組織の現状を客観的な情報によりリアルタイムに可視化できる点だ。また、Slackなどを利用していれば即座に導入でき、最短翌日から従業員や組織の現状を把握、分析することが可能となっている。

「顧客を楽しませるためには、まず自らが楽しまねばならない」
「顧客を幸せにするためには、まず自らが幸せにならねばならない」

昭和型組織は、戦後の高度経済成長で成し遂げられたイノベーションに対して、それを高度に分業したオペレーションを構築することで、業務を平準化、効率化、合理化し、利益を追求してきた。

その組織においては、学歴というベースの水準さえ達していれば誰でも一定程度の成果が出せるように組み上げられており、従業員は「個性」は不要とされ、代替可能な「駒」として扱われた。

しかし変化の激しい時代において、偏った特定の価値観に染まった「井の中の蛙」では、変化への対応力が弱くなる。それを引き上げるためには従業員の個性を尊重し、多元多様性のある組織を構築することが必要だ。

それを実現するために「エンプロイーサクセス」「ワークエクスペリエンス」は経営にとって欠かせない重要な要素となる。

Work 1.0の組織においては、それはマネージャー個人の力量に左右され、客観的な指標は存在しなかった。「上司ガチャ」が厳然と存在したのだ。

Work 2.0はその可視化を目指し、「モチベーション」にフォーカスした。しかしそれはアンケートによってのデータ取得であり、評価を気にする従業員から必ずしも正しいデータが得られるとは限らなかった。ともすれば「人事が仕事をしている言い訳」に使われるだけで、従業員にとっては無価値のデータだった。

Work 3.0は日常行動からデータの可視化を目指す。奇しくもコロナウイルスという未曾有の危機に、リモートワークが中心となる世界が見えてきた現状において、チャットでのコミュニケーションが主流になり、その実現可能性が飛躍的に高まった。

誰もが経験したことのないアフターコロナ、ウィズコロナへの対応に際し、「エンプロイーサクセス」「ワークエクスペリエンス」の重要性はますます増していくことだろう。

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#O2O #スーパーアプリ

今やすべてのテックビジネスは〝スーパーアプリ〟になろうとしているようだ。モバイル決済でも配車サービスでもフードデリバリでも、1つの製品に一点集中していた日々は過ぎ去り、その代わりに企業はすべてが揃ったサービスを自分たちのユーザベースに提供しようとしている。
割引やクーポンの提供で知られる Fave は、「オンラインリワードプラットフォーム」や「デジタル商業プラットフォーム」と表現することができる。しかし設立者の Joel Neoh 氏は単純に同社を「店舗の顧客に奉仕するプラットフォーム」であると考えることを好んでいる。

2年前、割引クーポンの提供はビジネスの大黒柱であった。今日では、Fave は決済、ロイヤルティの構築、そして金融サービスを含む様々な商業サービスを提供しており、基本的にデジタル領域に関心を向けるオフラインビジネスにとってのワンストップショップとなっている。

Fave の店舗ネットワークはレストラン、カフェ、スパ、サロン、そしてジムで構成され、このネットワークを通じて同社は、美容健康から飲食物のクーポンに至るまであらゆるものについて、1日に数百件の割引を提供している。それに加え、同社のモバイル決済方法である FavePay によって、ユーザは買い物の支払いをスマートフォンで行い、同時にキャッシュバックを受け取ることができる。

インターネットの黎明期、Webサイトは乱立し、その情報量はネットの魅力となったが、価値のあるサイトへのアクセスが困難になり、ポータルサイトが支配的地位を築いた。

携帯電話でのインターネットは、その歴史に学び、当初から公式サイトなるポータルサイトを準備し、質の高いサイトへのアクセスを容易にした。

スマートフォンは、インターネットの黎明期に近いアプリの乱立がその魅力を高めた。アプリによって自分の好みの愛機にできるカスタマイズ性は、スマートフォン普及の間違いなく要因の一つだ。

しかしそれは同時にインターネットの歴史をなぞることとなり、アプリの乱立が加速し価値あるものが見つけにくくなった。

その結果支配的地位を築いたインフラ的アプリが、ポータル的に様々な機能を取り込むことでスーパーアプリ化をすることが、当然の流れとなった。

人の歴史は必ず繰り返す。玉石混交が魅力の時期と、それが進み過ぎたがゆえにポータルに人が集まる時期。そしてまたポータルにないバーティカルな魅力を求める時期と、ゆりかごのようにゆらゆらと行ったり来たりを繰り返す。

次の波を見据えてビジネスを考えるなら、スーパーアプリに対して逆張りで何が出来るかを考えるべき時にある。

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#不老不死 #長寿化

同社は単一のプロジェクトに取り組むのではなく、「長寿のエコシステム」を築くことをゴールとしている。人々の健康を高め、長生きを可能にする技術を持つ企業らをつなぐポートフォリオを形成するのが、同社の目標だ。

「当社は老化生物学エリアに進化をもたらす起業家らと、最先端の研究機関をつなぐジョイントベンチャーを設立し、IPを生み出していく」と公式サイトで述べている。
Juvenescenceは医薬品開発者や、AIの専門家、金融のスペシャリストで構成される20人の社員を雇用し、ガンや糖尿病、神経変性疾患、心臓病を治療する技術のポートフォリオを構成しようとしている。同社はこれまでに15社に投資を行っており、老化したヒト細胞のケア技術を開発するAgeX TherapeuticsやFox Bioを支援している。

どんなにクレイジーと呼ばれても、誰も信じないことでも、その未来を妄想し、高々とビジョンとして掲げ、ミッションを語れば、必ず仲間は集まる。

それが「不老不死」のような科学的には不可能と思われるような領域であったとしても、同じような妄想をし、ビジョンを掲げ、共感し、共鳴する人は必ずいる。

結局のところ、いかなるプロダクトにおいても、それをまず先にやることが一番大事、ということだ。

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#飲食 #会員制

私たち6curryは、住所非公開・会員制のカレーブランド。
今回調達した資金をもとに、今まで6curryが実践し、ナレッジを貯めてきた「コミュニティづくり」を仕組み化。飲食店の枠にとらわれることなく、「コミュニティ」という価値創出スキームの、再現性や効率を最大化させるソリューションを構築していきます。
私たちを含め多くのコミュニティが、既存ソリューションを組み合わせ・時に人力で行っている、メンバーマネジメントや決済、イベントや各種指標の管理、メンバーとのコミュニケーション。
これらの活動を、蓄積してきた知見をもとにコミュニティマネジメントに最適化された仕組みにしていこうと考えています。

多くの飲食店がこれまで儲けるために必要だったものは、まず最初に「良い立地」。そして「ブランド化」。その上で「多店舗展開」だった。

そしてそれが出来ない大半の人たちが仕方なく、食べログやぐるなびに広告出稿し、やめれば売上が減り、やり続ければクーポンハンターが訪れるという麻薬を打ち続けるハメになった。

インターネット時代において、当初は食べログやぐるなびの対応は飲食店にとって必要なものだったのかもしれない。しかし、SNS全盛時代にそれらはもう必要不可欠とは言えない。むしろ無用の長物といっても過言ではないかもしれない。

飲食店経営において、美味しいものを作るのは最低限必要な行為だ。美味しいものを作るだけで儲かるわけではない。

この時代の流れにおいて、特定の価値観を持つ特定のコミュニティに深く刺さるものが作れるかどうか。そしてそれをしっかりとリーチするコミュニケーションがとれるかどうか。それをブランド化し、そのコミュニティに所属する人たちの所属欲求を刺激できるかどうか。

飲食店経営者は、この時代の変化を敏感に感じ取る力と、そこに対して愚直にアプローチする力が必要不可欠になっている。ただ良いものを作ればいいという職人根性だけで、誰かに見つけてもらうことを待つという時代は、もう終わりを告げたのだ。

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#カメラ #サブスクリプション

 カメラ、交換レンズ、ドローンなどの撮影機材が月額定額でレンタルし放題となるサブスクリプションサービスです。発売したばかりの新商品も含めて約600種類をWEB上から予約でき、全国に配送でお届けしています。旅行や運動会、購入前のお試し利用など、様々なシーンでご利用頂いております。

テクノロジーの進歩が激しい時代において、どんなものも毎年のようにアップデートが繰り返される。その速度は一昔前から比べると格段に上がった。

そうなるとモノを買うという行為が、必ずしもいいことではなくなってしまった。今年買ったモノが1年後には必ずといっていいほど型落ちしてしまうからだ。

するとますます人々は所有することにメリットがなくなる。令和はより所有に対するニーズは下がっていくだろう。

この世に存在するすべてのモノにおいて、所有をしないサブスクリプション型モデルのビジネスが成立するともいえる。

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