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測って過ごして考える。感動するホテルデザインの秘密。コペンハーゲン編その3(VIPP CHIMENY HOUSE)


テストドライブ

住宅設計ではキッチンを必ずオリジナルで設計しています。その時にまず重要なことはクライアントがどのような生活をしてきてこれからどんな生活をするのかを想像すること。友人を招く賑やかな住まいとそうでない住まいならキッチンとダイニングの関係性は変わりますし、あるいは料理が好きでハードな使い方(業務用を希望されることもあります!)、なのと一人暮らしで外食が多くあまり使わないタイプとではキッチンのサイズや収納、使い方が変わりますのでヒアリングして注意深く設計を進める必要があります。

最近だとリモートワークが多くなって、ダイニングテーブルでも仕事をする場合もありそうだ、とするとキッチンとの関係性においてもカウンター(スツール)を作るよりもゆったり座れるようにした方がいいのかなとか、幼いお子さんがいる家庭であればチェアの張地は汚れがつきにくいもの(例えば飲食店で使うようなもの)がいいのかなとか耐久性、メンテナンス性、耐摩耗性を考慮する必要があります。

ソファからダイニングテーブルをみる



あるいはキッチン単体では少しの高さが使い勝手に影響するためH850mmを基本とした高さも身長に合わせて調整することがありますし、料理をパートナーと2人で使う場合はすれ違うスペースとダイニングテーブルとの平面の関係が重要になります。

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