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映画「差出人の無い手紙」(メキシコ映画)🇲🇽


いきなり、知らない人から差出人のない手紙(ラブレター)がとどいたらどうしますか?

きっと、自分の周辺の誰かを思い起こしますよね。

そして、ああだ、こうだと想像してひとり悦に入ってしまうのかもしれません。

それとなく連絡してみたりするかもしれません。

でもそれが、ちょっとした悪ふざけによるものだったとしたら・・

とても悲劇ですよね・・

しかも一方的な悪意でもなく、偶然発生してしまったものだったりしたら、なお、始末に悪い。

しかも、その相手を教えてくれた人がいたとして、その人がうそをついていたなら・・

なんというか、救いようのない話ではあります。

でも年老いてなおかつ、おそらく人生最後であろうと思われる気分の高揚に純粋になり、差出人を捜し求め、彼女につくそうとする姿には哀れさを通り越して、人間の尊厳みたいなものを見てしまった。

メキシコの喧騒と、その中で純粋な心をもった老人。その対比がなんともいえなかったですね。

この映画で描かれるメキシコの街は、さみしい老人をやさしく包むことはないのだけれど、
老人の純粋なひたむきさに、すくわれたような気になりました。

この映画は、シネマ・アートン下北沢でみたんですが、この映画館の雰囲気もあって、なんとなく懐かしさを感じたのを覚えています。


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