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あの日、反芻した「声」 〜 「声のおまもりください」 BEGIN

そう遠くない昔。離れた相手とのコミュニケーションは固定電話が大半でしたよね。電話をたくさんして、声を聞きたくても、一家に一台の電話は、なかなか使えない。

スマホ時代にはないもどかしさがありました。

明日、数日後、会うことができるにしても、募る思いに急かされるままに、記憶の中で、電話の声を反芻してみたり、、。

また会う日まではそんなことで、会えるまでの隙間を埋めていたような記憶があります。

あの、なんとも言えない感覚。

会話の自由を解放したスマホは、この感覚を無くしてしまいましたが、あの感覚は未だに覚えています。

きっとこの感覚が脳内、というか、DNAに刷り込まれているからですね。

それだけ思いが強かったということでしょうか。

あの頃、脳内反芻していた声は、まさに声のお守りのような感じで、それだけで1日を乗り越えていけるような、そんな力がありました。

声の御守りを感じていた時代がたしかにありました。


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