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降旗康男監督映画「追憶」 美しい画

雨が地面に打ち付ける、泥が跳ねる
呼んでも叫んでも届かない
やっと追いついた時に雨音が消えた
お前は来ちゃいけないよ
それだけがはっきり聞こえた

また雨が地面に打ち付ける音だけが聞こえる
一人ぼっち
引き返すだけ

その時僕に傘をさしてくれたのがあなただった
あなただけが僕に傘をさして温めてくれた
だから、あなたを痛めるものは絶対に許さない
大事なものの守り方を知らなくても

あなたは悲しくて永遠にきれいだった
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もう、この大雨のシーン、ほんっとにきれい!!
悲しいってきれいなのか?と錯覚するほど。

2017年の映画で、当時、青島武の原作も読んだのに劇場に行けずじまいで、配信もなかなかされず、思い出してやっと観られた。
降旗康男監督の最後の作品。

木村大作カメラマンの撮影によって、このシーンの他にも北陸の叙情的な風景が、印象深く散りばめられている。

岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆
今この豪華な俳優陣を集めるのは至難の業だろう。

この大雨のシーン同様、田所啓太役の小栗旬が身重な妻をバックハグするシーンも印象的なんだけど、どちらもストーリー展開として後で意味を持ってくる。

とても男性的な、永遠の愛の物語。
今後なかなかこういう邦画は観られないかもしれない。

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