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映画「正欲」と主題歌Vaundy「呼吸のように」

いなく、ならないで。そう君が言ったから
今なら確かめてみてもいいんじゃないかと思えた

どう、しよう?そう君に聞いてしまうのは
僕が男という性で、君が女という性だからなのか

明日はなくてよくて悲しいこともないし
分からなくても息が苦しくなることは一つもない

それなのに、なみだがこぼれ落ちるのは、たぶん
君がそこで呼吸しているから
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原作本、映画、主題歌の一体で、こういうのを書きたくなる気持ちにさせてもらった。
原作本は全体的にもっと緊張感が強いけれど、映画も予想よりは原作に寄ってたので、あまり違和感はなく。
何より、原作で、著者が読者への束縛的情景描写を炸裂させるところ、八重子がバターサンドを食べるシーン、これがさり気なく映画に取り入れられていて、一人客席でおおっ!!となったけど、他にもそんな人いただろうか。

で、エンドロールですよ。
海が満潮のときの波打ち際みたいに、これまでの2時間強の映画を、Vaundyの4分の波が全部覆って、ざーっと攫っていっちゃう。
バウくん凄すぎ。
個人的には主題歌入りの告知動画とか、replicaのアルバムとか、聞くの我慢して劇場行ってよかったー、と思ったほど。
でも、映画のオフィシャルサイトリンクは貼る↓

未発表曲から映画に合うものを〜ってタイアップしちゃうところとか、幅広い曲調とファン層を持つ彼は、アーティストとしてだけでなく、マーケッターとしても有能なんだろう。
ご覧よ、この映画に寄せる誰よりも的確なコメントを!という感じ。


すばらしき若き才能なのだけど、色々出来すぎて、いずれ自身が歌うことから離れてしまったりしそうなので、今のうちに生歌を聴きに行かなきゃ。
でもチケット取りにくいんだよなー。
うん、とりあえずは、新アルバムreplicaを購入しよう!

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