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年収90万でもハッピーライフ

コロナ前にも読んだ著書。当時はあまり胸に刺さることもなく、こんな人もいるんだなぁ程度の感想を抱いた。
最近定期的な断捨離(本整理)の際に、改めて著書を読み返してみると、お金に縛られずに幸福に生きる著者の言葉が胸に刺さり、私にとってもぶれない人生軸を見直せたので共有したい。

著者の生活と活動

著者は当時東京郊外の5畳ワンルーム・最寄り駅まで20分・スーパーやコンビニまでも30分以上の立地で家賃は2.8万円(共益費1500円)の物件に住む。

食事は1日1食~2食、主に玄米・味噌汁・漬物・おかず1品で粗食・少食を心がけていたことで、月1万円。

光熱費や通信費(格安SIM)1万5000円。

着るものはユニクロやGU等で安く購入し、時々外食や温泉にも行っていた。

月々の生活固定費は6~7万円であり、年間90万稼げば生きていけると考える。

支出を把握した後は、ヘルパーさんの仕事を週に2回、週5は休日という生活を送る。 趣味の読書と散歩(探検)を楽しんでいた。たくさんの本を読んでいると、自身でも執筆したい意欲が沸き本書を製作、現在も台湾で執筆活動を行っている。

税金や不安はないのか。

住民税

原則的には「年収93万~100万円を超えた人」は課税対象となるが、年収90万であれば非課税。

所得税

103万円以下は原則非課税。

社会保険

年収106万円を越えると勤務先によっては加入を義務付けられる場合がある。

※税金や年金については、払わないことを目的に生きているわけではなく、あるときに払えばOK。2016年の所得は、私の隠居生活をつづった本書の印税が100万円を超え、所得税や市民税を納めることができたとのこと。

老後への不安

老後は「自分がどう生きてきたかということに向き合わされる時期」自分の考えや生き方に向き合わず、社会が求めるまま流されて過ごしていたら、老後になってすごいツケを払わなくてはならなくなるんじゃないか。
お金ではなく、生き方に向き合った結果なので不安はないとのことだ。

この本が伝えたいこと。

好きなことで生きていくよりも、嫌なことで死なない。

他者からの100の良いねよりも自分1人の良いねを求めることが後悔の少ない生き方だ。

本書を読んでみて、

著者はとにかく自由と心地よさが好きで心が豊かだなと感じた。成功やお金よりも、著者にとっては好きなことができる時間が人生において大事であった。

この本は私に、

・お金は不幸を失くすために必要なだけで、幸福になるための手段ではない

・豊かさよりも心地よさを求める生き方を大事に

と教えてくれた。

ところで私はどうだろう。

著者のようにストイックな生活は私には真似できなく、月の生活固定費は11~12.5万円で推移。積立NISAとiDeCoを満額活用した上で、山や海・VR等のテクノロジー機器を楽しみ、仕事も好きだからフルタイムで生計を立てている。
自由に使える時間は著者と比較するとかなり少ないかもしれないが、それは私にとって最高の「良いね」の状態だ。

楽観的にいられる環境に今日も感謝したいが、

もし働くことに疲れてしまう時が来たら、著者のように週2回臨床現場に赴き、必要最低限の生活と有り余る時間で心地よさを求めても良いかもしれない。
その選択肢が見つかっただけでも、楽観力に磨きがかかった。この本に出会えて本当に良かった。

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