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本能寺ホテル


昨日、「本能寺ホテル」という映画を観ました。


北野唯我さんの「戦国ベンチャーズ」を読んでからというもの、歴史物に興味が湧いて織田信長繋がりで選んでみた映画。

簡単にあらすじを。

彼氏の親へのご挨拶がてら、京都に旅行に来た主人公。
間違って来月の日付で予約を取ってしまっていたため、本能寺ホテルという名前のホテルに泊まることになる。

部屋の鍵を受け取り、エレベーターに乗って着いた先は、なんとびっくり戦国時代の本能寺。
しかも、本能寺の変が起こる1日前だったーーというお話。


あんまり邦画を好んで観ないので新鮮だった。

歴史って残されている資料が少ない時代は、わりと空白の部分が多いため、製作者によってそこを好きに解釈できるらしい。

楽しそう。

他の作品の織田信長をあんまり知らないもので、大きな声では言えないけど、この作品の織田信長(堤真一)かっこよかったです。



ここからネタバレ含みます。注意。






何がかっこいいって、自分が明智光秀に謀反を起こされて自害することになると分かってなお逃げも隠れもしなかったこと。

自分の夢の天下統一は、それが成されることに意味があって、成し遂げるのは自分ではなくていいと秀吉に託したこと。


自分が積上げてきたものってそれなりに愛着があるし、自分がやり遂げたい!という思いもあるだろうに、そういう運命であるならばと受け入れて夢のために手放した、その選択がかっこよかったんです。

本当に大事なことって何だろう?
気付かぬうちに自分のエゴに隠されてないだろうか。

改めて、考えさせられました。


最後にね、主人公がホテルの支配人にそれとなく聞くんです。
もし、織田信長に本能寺の変が起こることを伝えて、それでもなお逃げないってことあると思いますか、みたいな感じのことを。

それに対して支配人が言うセリフ。
「織田信長のことだから、命より価値のあるものを手に入れようとしたのでしょう」

命より価値のあるものが天下統一、しいては街の平和、部下の笑顔だったんだなあって。かっこよくないですか。



もうひとつだけ、印象に残った場面があります。

勤めていた会社が倒産し無職の主人公(綾瀬はるか)。私に出来る仕事なんてない、信長さんは大きな夢があってすごいみたいなことを話した彼女に織田信長が言ったセリフ。

「やりたいかやりたくないか
やるかやらないか
それだけでは無いのか」

天下統一を目標に掲げている人の選択肢は、恐ろしくシンプルだ。

やるかやらないか。
いやはや、その通り…。

ちょっと熱くなってしまいました。
胸に刻んで寝るとします。
しばらく歴史系の映画に浸ろうかな。
おやすみなさい。

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