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イギリスでの孤独の取り組み【孤独をめぐる冒険vol3】


2018年世界ではじめて
「孤独担当大臣」が設けられた
イギリスでは「孤独」について
どう考えているのだろうか?

『孤独は社会問題
~孤独対策先進国イギリスの取り組み~』
多賀幹子著という本を手にとる。

本書の中で、
英国家庭医学会によれば、
孤独は肥満や1日15本の喫煙
以上に身体に悪い、と言われ、
社会的なつながりを持つ人に
比べ、天寿をまっとうせずに
亡くなる割合が1.5倍にのぼる、という。

ここでいう孤独は、
どういう定義なのか気になるが、
まずは先へ進もう。

イギリスでは65歳以上の
5人に2人がテレビかペットが
一番の友人と答え、
移民・難民の6割弱は
孤独が最大の課題という。

そういう背景があるので、
2018年に世界で初めて
「孤独担当大臣」を設けたのか。

ただ、そもそも政府が
動く動かないに関わらず、
イギリスには弱者を救済する
下地はあったと、著者はいう。

イギリス最大手の
カフェチェーン、「コスタ」には、
店内の一つのテーブルを
知らない人同士が囲む専用として
「おしゃべりテーブル」が設置されるが、
これは育児中の母親のアイデアだ。

男性を孤独から救う
「メンズ・ジェット」は、
定年退職した人たちが
集まり、地域のDIYを
行なうものだが、これも
定年後の男性が創設したもの。

ちなみに、
わたしが一番関心したのは、
こちらのマッチングサービスだ。

高齢者向けの慈善団体
(AGE UK/エイジ・ユーケイ)が
行っているボランティアが30分ほど
地区の高齢者に週1回、
電話をかけるというサービスだ。

これだけなら普通のサービスだが、
事前に慈善団体が、高齢者とボランティアの
興味や関心を聞き取り、
両者を上手にマッチングするのがポイント。

高齢者にとっては、決まった人から
毎週電話がかかってきて話をするので、
生活に張りができる。
いっぽうボランティア側は、
知らないことを高齢者が教えてくれるので、
「楽しみにしているのは私の方です」と。

なんだか
イギリスにはうらやましい
サービスがあるように思えるのだが・・・・

**週1、2回ペースで「孤独をめぐる冒険」は書いてゆきますので、よろしくお願いします。またnote初心者なので、作法等はわかっておりませんので、いましばらくは容赦ください。

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