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元和2年6月「大将の戒め」by徳川家康

 保存してあるメールを整理していたら、元和二年六月という文字がありました。令和?いつ?ということで、中をよく読んでみると、徳川家康が書いた「大将の戒め」という題名の書物の写しでした。時は元和二年六月(いつ?)に書き残したブログのようなものでありました。

この書物は、2004年に私が私に送ったメールの中にありました。大事に保存してあったのです。おそらく「ちゃんと覚えておけ!」ということで、自分で送ったのだと思います。ここに転載します。

「大将の戒め」

大将というものは
 敬われているようで その実家来に、
 絶えず落ち度を探られているものだ。
 恐れられているようで侮られ、
 親しまれているようで疎んじられ、
 好かれているようで憎まれているものじゃ。

大将というものは
 絶えず勉強せねばならぬし、
 礼儀もわきまえねばならぬ。
 よい家来を持とうと思うなら、
 わが食を減らしても、
 家来にひもじい思いをさせてはならぬ。
 自分一人では何もできぬ。
 これが三十年間つくづく。
 思い知らされた家康が経験ぞ。

家来というものは
 禄でつないではならず、機嫌をとってはならず、
 遠ざけてはならず、近づけてはならず、
 怒らせてはならず、油断させてはならぬものだ。
 「ではどうすればよいので」
 家来はな 惚れさせねばならぬものよ。

         元和二年六月  徳川家康


なるほど、なるほど。とてもすばらしいことが書いてありました。

これが大将なのであれば、大将って大変ですね。
こうなりたいですね。でもなかなか難しいです。
こんな風にやりたいですね。しかし、なかなか難しいですね。


さぁ、今は、令和二年六月。気を引き締めてまいります。