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気になるもの

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noteで気になるもの。メモ用です。
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別府ノート ~ゆるやかな地方のくらし #32 桜

全国的な「桜の名所」みたいなところはありません。 けれど、「桜が少しまとまって咲いている」とか、「桜のある公園があちこちにある」とか「りっぱな桜の木のある家がある」 という感じで、時期に市内を車でまわったりすると、思わぬ「名もない桜たち」の歓迎を受けることができます。 周りの山にぽこぽこと、少しだけまぬけな感じで咲いている山桜を遠くに見るのもなんだか微笑ましく、そんな桜の季節を迎えると、地域全体が春の空気に包まれたようで、毎年心が広がります。

理想と現実と本屋讃歌

「本屋なんていう儲からない商売、大変でしょう、続けるのは」 小鳥書房の本屋を開店してからしばらくの間、私はこの言葉に滝行のごとく打たれ続けることになる。滝行と違って心身が浄められるどころか、不安が掻き立てられるだけなのだけど。“本屋=儲からない”の方程式を追究して答えあわせしようとするより、1日でも長くこの店が続くように1冊でも本を買ってくれたらいいのに…。そう思いながら、「たしかにそうですね。でも50年続けたいので、よろしくお願いします」と繰り返し返答し続けた。 “売上

書店がオンラインで発注できるWebサイト・取次システム等一覧

自分用のメモのつもりで収集していたのですが、ひょっとすると一部の方にはお役立ち情報かもしれないので公開いたします。漏れはあるので教えていただけると助かります。情報を入手次第、随時追加していきます。 ※学校・図書館向け書籍の発注サイトの情報を教えていただいたのでまとめて追加しました。 (2020年7月28日時点) 取次のオンライン発注システム TONETS V(トーハン) NOCS7(日販) フロント(楽天ブックスネットワーク) WebCOS(中央社) ビジュアル書店Web(

書店の雑誌担当が、日本のインディペンデントマガジンをまとめてみた。

都内の書店に勤務して約2年。雑誌担当として、国内の雑誌から欧米やアジアの雑誌、個人が作るインディペンデントマガジン、リトルプレスマガジン、ZINEなどを見続けてきた。 そんな中、ちゃんと日本国内のインディペンデントマガジンや少部数発行のリトルプレスマガジンをまとめて、紹介している記事がほとんどないなということに気付いた。自分自身も雑誌担当となり知ったものが数知れず。書店に勤務する前から多くのインディペンデントマガジンに出会いたかったという思いがあり、国内のチェックしていたほ

メルマガサービスはじめます~どこよりも早く熱量高い心刷本を届けたい~

皆さま、はじめまして。藤原印刷 東京営業部の藤原章次(あきつぐ)です。藤原兄弟の弟の方です。 印刷会社として新しい取り組みをはじめるのですが、その経緯についてここに書き残しておきたいと思います。 ■納品して終わりからの脱却ここ数年インディペンデントで熱量高い作品を印刷する機会が非常に増えています。この6年間で100冊以上の自費出版を担当しましたが、大半の方から「本を作った後の販売をどうすれば良いか?」という相談がありました。 印刷屋は作って納品した時点で仕事終了ですが、

本格的で印象的なロゴデザインの組み立て方(生明義秀さん)|グラレコ

2020年4月7日、こちらのレッスンに参加した時のメモです。

コロナ禍をみんなが生き延びるためのPDF雑誌「灯台より」(創刊号/増刊号vol.1〜/特別号)を発行します

緊急事態宣言の以前以後にかかわらず、多くの本屋(を含むいろんなお店)が苦しい状況にあります。その対策のひとつとして、本屋lighthouseが刊行する雑誌のPDFデータ販売と卸売をはじめます。スピリットは「みんなおうちにいるのにハッピー」です。創刊号と増刊号、そして特別号があります。 以下、詳細になります。読者はもちろんですが、本屋のみなさんもぜひお読みください。仕入れて、売って、生き延びてほしい。仕入れ方法については雑誌の説明の後にまとめて書きます。(このnoteは随時更

本を知らない人が本屋をやってみた

タイトルにある通り本屋をやることになった。しかし私は本をほとんど知らない。本を知らない人が本屋をやるとどうなるのかやってみようと思う。 なぜこうなったのか、 昔から本が好きではあったが、本から得る知識はあっても本そのものの知識を得ようとして来なかった。 誰からかは分からない怒られるかもしれないが、◯○が芥川賞を獲っただの、△△さんの小説がどーのこーのだと本に関する知識に正直全く興味がない。ただ自分がたまたま手に取った本を読んで面白かったものをただただ選ぶばかりで、感覚的に

意思ある消費者とマーケットを育む。ナガオカケンメイがクラウドファンディングを続ける理由

意思ある消費者と一緒に、マーケットをつくりたい。 その思いで立ち上げたクラウドファンディングのプロジェクトを、2回とも達成した人がいます。「D&DEPARTMENT PROJECT(ディアンドデパートメントプロジェクト)」のナガオカケンメイさんです。 ナガオカさんは1回目に雑誌の製作サポート、2回目にラジオの運営資金のために、READYFORを使ってクラウドファンディングにチャレンジ。合わせて1,000万円を超える支援が集まりました。 1回目を経て、2回目は自分らしくク

「遅いインターネット」はじめました

■「遅いインターネット」がやってくる 今日から、僕たちPLANETSのあたらしいウェブマガジンがはじまる。  テーマは「遅い」インターネットだ。  僕は2年くらい前から「遅いインターネット」というキーワードを提示して、情報ネットワークとの付き合い方を考えなおす運動のようなことをこつこつとやって来た。そのとりあえずの成果が、このあたらしいウェブマガジンと昨年末からはじめた連動するワークショップだ。そして週末にはウェブマガジンのオープン合わせて同名の本(NewsPicks Bo

二子玉川の本屋博はなぜ熱狂のうちに終わったのか?

1/31(金)午前、二子玉川は静かにざわめき始めていた。 日本各地に点在する書店が、大手もインディペンデントも関係なく一挙に集合し、本棚を広げる『本屋博』が始まろうとしていたからだ。 2日間に渡るイベントが終了し、感想を聞いて回ると、どうやら本が多く売れたようだ。 また、普段の商業では起こらないような読み手-書店の会話、コミュニケーションも多く生まれたようだ。 実際にイベントに訪れた自分も、それを強く感じた。 本が売れない時代と言われている。 ついこの前もジュンク堂の京都

本のフォントが気になったので、徹底的に調べてみたら、意外な事実が判明した。|後日談追記

2020.1.14. 一番下に後日談追記。 「読みたいことを、書けばいい。」という本を買った。 noteをはじめたことで、そもそも文章ってどう書くのかとか、わかりやすい文章ってどういうことなのかが気になっていたから。 学びたい欲求が出たときはすぐに行動に移すと吸収が違う。 だから買ったのに。 まず表紙からそうはさせてくれないのである。 なんだこのフォントは。 思わず読もうとする手をとめた。 まず、この「を」に注目してほしい。 タイトルの文字「読みたいこと」と

(前編)ニジノ絵本屋の雇用について

先日、危機感を覚えたことがあります。一緒に働くメンバーから「サボってるわけじゃないのに、やること(やりたいこと)が終わらない。時間も金銭面も余裕がない。」というようなセリフを聞きました。 わたしが去年、一昨年、よく口にしていたセリフと全く同じことを言っていたのです。 「ああ、結局、この仕事の運び方だと、わたしに替わって、周りの人たちも同じことになってしまう」と、思いました。 そうなんです、ニジノ絵本屋は、やることが物理的にとても多いのです。組み立てること、告知すること、整える

(後編)ニジノ絵本屋の雇用について

「(前編)ニジノ絵本屋の雇用について」の後編です。間に、「絵本屋の店長がマリオネットな件の真相」を挟みましたが、きちんと後編にいきたいと思います! 前編では・・・・ 「わたしなりにどうしたら良いかを考えてみることにしました。 なににお金がかかっていて、わたし達は金銭的に圧迫されているのか、分析してみます。」 と、書いたのですが、先に分析するか、一緒に分析して欲しいのって 「ニジノ絵本屋の売り上げについて」ではないのかな? と、いうことでした。 どんなに経費がかかるって言