友達について。再考。
友達を作れなかったのか、作らなかったのか。
もはやアラサーを名乗れない年齢まで来て、ふと思い返すことがある。
あれ…、私は友達作りが苦手なのか?
それとも作らないだけなのか?
私は小さい頃から友達をつくるのが苦手で、ひとり遊び専門なところがあった。
『関わり合いになると何をされるかわからないから』
そう思ってと言うか、感じていたのだろう。
常に人間を危険なものとしてみていた節がある。
学校生活でもいわゆるグループには属さず、常にひとりを貫いていた。
まぁ、貫こうにも「ハブかれっ娘」が常に寄ってくるので一日に何度かある教室の移動に期間限定で毎回違う娘が後ろをついてきている感じだった。
私には彼女たちが不思議な生き物に見えた。
「なんでこの娘たちいつも群れるんだろ?
5~6人でグループ作っても必ず吊し上げ期間が設けられていて、ひとりずつ順繰りにいじめられるだけじゃないか。
吊し上げ期間が終わればまたグループに戻るけど、どうしてそこまで“誰かと一緒”にこだわるんだろ?」
不思議な習性に見えた。
人間は凶器。
近づくべからず。
そう冷ややかにクラスメイトたちを見ていた。
構われたくないときは掃除道具入れに入る。
逃げ場がなくて仕方ないからゴミ箱に入ってみたら出られなくなったり、将棋の駒をしまう棚に隠れたこともある。
私は絵を描くのが好きでキャラとしては「芸術家キャラ」だったため、多少風変わりなことをしても『あいつらしいわ〜』で済まされたし、居場所が無いわけでもなかった。
志茂田景樹がド派手な格好をしても『あの人らしいわ〜』で済むのと一緒。
部活動や学校行事も好きだったし、学校を休んだこともなかった。
私の家が異常に厳しかったため、家にいたくなかったのもある。
具合が悪くても休めなかったのもある。
なんだろう。
友達と呼ぶには心理的距離が遠いけど、頼りにしてくれるクラスメイトたちはいたのだと思う。
今書いていて、気づいた。
もしかして、私の友達の定義は狭かったかもしれない。と。
『連れションしてる女子=あ、友達なんだ』これは間違いだな。
だいたい大人になって連れションしてる奴なんて見たことがない。
私は中学生のままの感覚だったのかも。
「触っていいよ」と私は言ってないのに私の髪を編みに来るハブかれっ娘がいたり、私に『ついてこないでよ!、いまからう○こするんだからぁ💦💦』と連れション拒否られた娘がいたり。
ヤンチャ系の娘たちがテスト前に私に『方程式わからん!〇〇さーん、おしえてー』とやってきたり(私は優等生だったらしい)。
なんだかんだ私のまわりにはひとがいたのだ。
私が彼女たちを友達だと思っていなかっただけなのかもしれない。
友達の定義ってなんだろ?
よくよく考えたら、友達がいない現状を淋しいと思ったことがないと気づいた。
たぶん、連絡を頻繁に取り合わなくても、空に浮かぶ白い雲を見て『〇〇さん…元気かな…』と思ったときに葉書を出すくらいで私は満たされてちゃうんだろうな。
前にも書いたけれど、私にとっての友達は緩く繋がっているのがいいんだろうね。
数年前に結婚という言葉に惹かれて、結婚相談所の職員さんにリモートで相談をしたことがある。
『籍を入れてもいいなと思うんですけど同居までは必要ないので、週末婚や事実婚を考えている方とお見合いしたいなぁと考えております』
「そんな条件でお嫁さん探して登録される方はいませんよ〜」
『えーっ!!
う〜ん、一ヶ月に一度「淋しいなぁ」と思う日があるので相談しようと思い、このリモートを申し込んだんです…』
「いやいや、一ヶ月に一度ならめちゃくちゃお元気ですよ(苦笑)」
『えーっっ!?』
いま思うととんでもない女だな。
私は孤独に強いタイプだったようだ。
たぶん孤独だけど孤立しているわけではないから、生活に困ったり仕事に触りが出たりしないのだと思う。
飲食店にも、ショッピングにも、美術館巡りもひとりで行くのがさんじゅうウン年変わらないスタイル。
ラーメン屋にももちろんひとりで突撃するから目立つ。
女のひとり飯は目立つ。
ただ、私の中にそれがカッコイイと思っている向きもある。
少しうぬぼれがある。
いや、だってカッコいいじゃないか。
『ここのお店のオススメくださいっ!』
って笑顔で言えるの好きだ。
私は店員だったから、そーゆーお客さん来るたびに
『いよっ、ねーちゃんかっこいーっ!!』
と心で拍手していつもより笑顔マシマシで接客した。
私にとって孤独は恐怖の対象じゃなかった。
毒親育ちのひとの愛着スタイルや恋愛スタイルに病的な傾向が見られることは珍しいことではない。
淋しさに駆られて報われない床につく女性も多い。
私にとって孤独を恐怖に感じないのは幸運だった。
しかし、婚期は逃したのかな?
世の中「ぼっち」なんて言葉があるけど、この言葉に軽蔑の含みがあるのがイヤ。
つるまにゃなーんもできんよりええがや。
と、言うか『本当はひとりで出掛けたいけど出掛けられないひとの僻みが含まれている』気がする。
たぶん、ひとり飲食店をしたことがない人にはちょっと恐怖なんじゃないかな?
私はもっと堂々と友達は多かったと思おう。
クラスメイトみんなが等しく同じレベルで仲良かった。
極端にベタベタする娘はいなかっただけで。
友達のいない子供時代なんかじゃなかった。
書きたかったこと、ズレた〜
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