2006年9月の夜

画像1 ひゅうひゅう ひゅうひゅう 遠くで風の音が聞こえる 聞こえてるだけかもしれない 耳から鳴っているのだろうか ひゅうひゅう ひゅうひゅう
画像2 「何処か」へ 向かおうとしていた。 縦長の言葉 膨張したての言葉 揺り籠から墓場までの距離は 月の半円分ほどと小さい頃聞かされた ひゅうひゅう
画像3 もしかしたら はいてくる靴を間違ったのかな 靴紐は きつく結んだし大丈夫と思ってたけど ところどころ「穴」が ある気がしてきた その「穴」が何かは見当がつかないけど 確実に その「穴」は ある気がする絶対に
画像4 実は 結構前から思っていた 「言葉を わたし は口にしていない」 口からは 垂れ滴る唾液。 「ウニモワワリ、ママコナ カイッケム、」
画像5 「ぶっ つっ 」
画像6 お母さん わたし は愛されていたのかな 溶け落ちた言葉を それでも無くさないようにと 必死に しまい込んでいた わたしが間違っていたのかな
画像7 嘘つきは羊の皮を かぶり、ゆっくり、そして はっきりと言葉に変換する。さっきまでの幻聴のような風の音とは わけが違う。ぱたっぱたっ とドミノのように倒れ落ちる。
画像8 1000日目。4週間目。3日前。62時間前。 ぎぎぎぎぎ ぎぎぎぎ、 無数のドアが開くような音がした
画像9 ありがとう。また明日ね。夜が来るよ。急いでね。ありがとう。
画像10 「・・・・・。」
画像11 コンビニ。コンビニに行こうとしていた。 何を買いに行ったんだろう。
画像12 わからない わからない
画像13 わからない。
画像14 わからないや、
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画像22 そっか。。
画像23 「 やっと気づいてくれたね。 」
画像24 おわり

絵で生きて行く事に決めました。 ご支援いただけたら今世はもうハッピーな気がします。もっと突き詰めていきたいのでよろしくお願いします。