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4月・ピンクを着たい春の夜

シャツを買った。

白地にパキッとした濃いピンク色のストライプ柄。
メンズサイズ、やや大きめのサイズ感のもの。
ボタンダウンで、羽織りとして着てもボタンを上まできっちりしめても良い。
古着のラルフローレン。
その存在感に一目惚れした。

はー、眺めるだけでしあわせ。
そんな一着である。

「季節感」が大好物だ。

春はやっぱり明るい色や淡い色を選びたくなる。
その中でも桜に象徴されるピンクはまさにこのシーズンを代表するカラー。
買い物に出かければどうしたって気になってしまう。

夏なら涼しげな麻のものや、風通しの良さそうなワンピース。
年齢とともに脚を出すことに抵抗が出てきたけれど、真夏であれば膝丈まではokにしてしまう。

秋は少しかっちりしたもの。
それからこっくりした色味のもの。

冬はもこもこ、ざっくり、あったかそうな。。

つまりなんというか、単純なのだと思う。
でも季節のイメージの流れに乗るのってすごく楽しい。

年齢とともに「こういう人でいたい」というのは変わってくるもの。
39歳、今のわたしは素直な人でいたいなあと思う。

春だからピンクが着たい。
暑いからショートパンツはいちゃう(ただし短すぎないもの)みたいなこと。

それから雰囲気も大事にしたい。

大阪でヒョウ柄のものを(服は着られないから小物で)身につける。
京都で着物を着てお寺参りする。
沖縄でめっちゃリゾートなワンピースを着る、とか。
自分の中のミーハーな部分を楽しみたい。

もう少し若い頃はあまのじゃくで、そういうの恥ずかしいと思ってたけど。
季節や土地の空気感を、身につけるものの力でさらに盛り上げる。
これはファッションの醍醐味なのではないかと思うようになった。

さてさて。
冒頭のピンクのシャツ、初めて着ていく場所はもう決めてある。
大好きな友人と今週、数年ぶりに飲みに出かけることになった。
彼女はつい最近まで授乳をしていてお酒を飲めなかったのだが、やっと解禁となったのだ。
この日に着る。

20年来の付き合いとなる彼女も洋服が大好き。
おそらくわたしのシャツをかわいいと言ってくれるだろう。
そして、彼女の服装もおそらくわたし好みのかわいさで、お互い褒めあって、「おぎやはぎみたいやな」と言う。
(最近はおぎやはぎを全然みていないから、今でも褒め合っているのかはわからないけれど。)
いくつになってもそんな女子高生みたいなことをしている。

春の夜、大好きな友人と会う。
だから買ったばかりの春色のシャツを着る。
こんなに最高なことってある?

お気に入りの一着は、会えてうれしい気持ちをきっと、さらに盛り上げてくれるはず。

それまではキレイにハンガーにかけておいて、眺めて楽しもうと思っている。










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